すべての人は、自分の人生を完成させなければなりません。
人生を完成させるというのは、人生の目的を果たすということです。
人は、目的を以(もっ)て生まれます。
人生に、目的も無く生まれる者はありません。
どのような人物も、何かしらの目的を以て生まれるということを理解しなければなりません。
あなたにも、大切な目的があります。
そのことを知って、生きなければならないのです。
残念ながら、多くの人は人生に大切な目的があるということを知らずにいます。
残念ながら、多くの人は、人生の目的を見失っているのです。
それは、当てもなく人生を彷徨(さまよ)っているような状態なのです。
それは、迷いの生存です。
人生における最大の苦しみは、退屈です。
問題や悩みなど、退屈に比べると小さな苦しみなのです。
なぜなら、問題や悩みと向き合っている時には、人は幾らか人生を進んでいます。
問題や悩みに向き合っていることは、決して苦しみではないのです。
しかしながら、退屈と向き合っている時には、人は人生に停滞しているのです。
人生に目的を以て生まれたすべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。
それは、目的地へと辿り着かなければならないということなのです。
例え、何かしらの問題や悩みを抱えていても、前進して少しでも目的地へと歩みを進めるのであれば、希望を得ることが出来るのです。
しかしながら、退屈と向き合い、その場に停滞しているのであれば、目的地へと近付くことが出来ないのです。
それは、平穏な日々かも知れませんが、絶望を得ることになるのです。
平穏な日々を生きて絶望を得るよりは、問題や悩みを抱えて希望を得る方が良いのです。
残念ながら、多くの人は、平穏な日々を願います。
問題や悩みよりも、退屈を選ぶのです。
それは、希望よりも絶望を選ぶということでもあるのです。
絶望を選べば、人生は乏しさによって満たされます。
それでは、人生は完成しないのです。
あなたは、一歩でも前に進み、目的地へと辿り着き、目的を果たし、人生を完成させなければなりません。
そのためには、平穏な日々を選び続けるような頑固さを手放さなければならないのです。
人は、強情によって平穏を選びます。
人は、頑(かたくな)に問題や悩みを嫌うのです。
残念ながら、人が歩みを進めるためには、平穏を手放し、問題や悩みを選択しなければならない時もあります。
有利なことばかりを選ばず、不利を選ばなければならない時もあるのです。
あなたは、人生を柔軟に考えなければなりません。
それは、知らなければならないからです。
人は無知を抱えて生まれます。
誰もが、知らないのです。
知らないのに、自分勝手な判断によって、利益を求めているのです。
残念ながら、知らない者の考える有利が、本当に有利であるとは限りません。
知らない者の考える有利は、不利である可能性が高いのです。
それは、知らないからです。
あなたは、知らなければなりません。
どのようなことにも興味を抱き、学ぶように努めなければならないのです。
あなたが学ぶためには、頑なであってはなりません。
氷は、その場を動くことが出来ません。
しかしながら、水は、どこへでも入り込むことが出来ます。
それは、柔らかいからです。
水が霧となれば、より入り込むことが出来るでしょう。
大切なのは、自在に形を変えることです。
形を変えて入り込むことが重要なのです。
形を変えて入り込むことが出来なければ、学ぶことは出来ないのです。
頑なに生きてはなりません。
問題や悩みをも受け止めて、多くを学びましょう。
平穏からは、学ぶことが少ないのです。
学ぶことが少ないために、何の問題も悩みも生じないということを理解しなければならないのです。
あなたが一歩を踏み出す時には、状態は不安定となり、倒れる可能性も高まります。
それでも、一歩を踏み出すことが求められるのです。
人生の目的は、平穏に長生きすることではありません。
成長し、目的を果たし、人生を完成させることなのです。
何も知らずに、立ち止まったまま百年を生きてはなりません。
何かを知って、一歩を踏み出すことで一日生きることの方が尊(とうと)いのです。
柔らかく生きましょう。
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