人生とは、長い旅路です。
過ぎ去ってしまえば短く思う人生も、途中の人にとっては長い旅路なのです。
あなたは、旅の途中です。
人生が直ぐに終わる訳ではありません。
あなたは、一歩一歩を確かめるようにして、踏み締めて歩まなければならないのです。
あなたは、目の前の現実と向き合わなければなりません。
残念ながら、現実というものに理想を期待することは出来ません。
現実は、理想通りには展開しないものなのです。
現実は、理想を裏切ります。
あなたは、理想通りの現実を生きることは出来ません。
残念ながら、思い通りに人生を生きることは出来ません。
あなたは問題と共に歩まなければならないのです。
問題を避けることは出来ません。
それは、あなたが未熟であるからです。
問題は、あなたの抱える未熟さが生み出します。
誰かや何かが問題を引き起こす訳ではありません。
現実を否定し、どこかへ逃れようとも、問題からは逃れることが出来ません。
どこへ逃れ、何をしようとも、あなたの抱える未熟さが問題を引き起こすのです。
問題は、苦しみを導きます。
あなたは、苦しみと向き合わなければならないのです。
人生において、苦しみとの対峙を避けることは出来ません。
あなたは苦しみながら生きることになるでしょう。
それが自然なのです。
人は、苦しみと共に生きなければなりません。
それを不自然と考えてはなりません。
多くの人は、苦しみを嫌います。
多くの人は、苦しみを悪いことだと考えるのです。
しかしながら、苦しみは悪いことではありません。
なぜなら、苦しみこそが、あなたの抱える未熟さを克服するためには必要な感情であり、体験であるからです。
人は、苦しみを通じて、未熟さと向き合い、それを克服することが出来るのです。
人は、苦しみを体験しなければなりません。
それを避けることは出来ません。
苦しみを避けることは、苦しみを先延ばしにしているだけであり、解決ではないということを理解しなければなりません。
あなたは、苦しみの中にあっても、不貞腐(ふてくさ)れることなく、自分の仕事を行いましょう。
例え、他者に認められなくても、自分の仕事を続けるのです。
それも、より良い仕事を続けなければならないのです。
種子は、芽吹くためにより良い状態を保ちます。
より良い状態を保たなければ、芽吹くことが出来ないからです。
途中で諦めてしまえば、芽吹くことが出来ません。
芽吹くことを諦めてしまった種子は、土と成り、花を咲かすことも、実りをもたらすこともないのです。
種子の価値を知る人は多くありません。
種子を見ただけでは、それが何の種子であるか分からないのです。
花の価値を知る人は多少はいます。
花の色香を愛(め)でる人は多少はいるのです。
果実の価値を知る人は多くいます。
それは、果実は命を与えてくれるからです。
種子は、果実を与えることによって価値を認められるのです。
種子が仕事を諦めてしまえば、命を与える果実を付けることは出来ません。
しかし、果実も熟れるまでは評価されません。
渋い果実は嫌われるのです。
あなたの仕事は、簡単に理解されるものではありません。
それが、良い仕事であっても、理解されるのは難しいのです。
理解は、後に得られます。
安易に成果を求めてはなりません。
成果(評価)を求めるようになれば、雑念が仕事を汚します。
それでは、良い仕事が出来ないのです。
良い仕事を目指しましょう。
理解や評価を求めて、媚(こ)び諂(へつら)ってはなりません。
理解や評価が自然に得られるのを待ちましょう。
人生は、長い旅路です。
焦らずに歩みましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿