あなたは、人生を豊かに生きなければなりません。
すべての人は、豊かに生きるために生まれたのです。
すべての人が、豊かに生きる権利を有するのです。
豊かさとは、財産を多く持っているということではありません。
豊かさとは、心の安定を言うのです。
心が安定している時にこそ、人は豊かさを実感することが出来るのです。
心は、不安定な存在です。
心は、常に揺れ動いているのです。
すべての人の心は、常に安定を探しているのです。
それは、心の乏しさを現しています。
残念ながら、すべての人の心は豊かさには達していません。
すべての人の心は、不安定な状態にあるのです。
心は、多くを求めます。
それは、不足を感じているからです。
残念ながら、すべての心が不足しているのです。
心は、不足を補(おぎな)うために、多くを求めるのです。
しかしながら、どれだけを求めれば不足を補うことが出来るか?ということは知らないのです。
そのため、欲求には際限が無いのです。
人の心は、多くを求め続けるのです。
それでも、不足を補うことは出来ません。
どれだけのものを手に入れたとしても、欲求が満たされることはないのです。
なぜなら、不足を信じているからです。
残念ながら、心には不足というものは存在しません。
本当は、すべてが満たされているのです。
しかしながら、心にはそれを見極めることが出来ません。
そのため、多くを手に入れることによって安定を図っているのです。
それは、やがて欲望と成ります。
多くの人は、欲望と共に生きているのです。
欲望とは、強過ぎる欲求です。
多くの人は、欲望を満たそうと努めているのです。
それは、欲望を満たすことによって、人生が豊かなものになると信じているからです。
残念ながら、欲望を満たすことは出来ません。
それは、欲望というものが虚像であるからです。
”絵に描いた餅”によっては、空腹を満たすことは出来ません。
欲望とは、”絵に描いた餅”なのです。
欲望を満たそうとする時には、余計に喉(のど)が渇くものなのです。
あなたが満たさなければならないのは、欲望ではありません。
あなたは、自らの心を満たさなければならないのです。
心を満たすためには、実像を探し出さなければなりません。
実像とは、人生を豊かなものにする価値のことです。
価値の見極めによって、人生は豊かさを得るのです。
あなたは、見極めなければなりません。
例えば、この世界におけるすべての存在は、何一つとして自分のものではありません。
人は、何も所有してはいないのです。
どのようなものも、一時的に預かっているに過ぎません。
残念ながら、あなたが所有しているものは存在しないのです。
この世界においては、一切の所有が許されないのです。
どのようなものも、いつかは手放さなければならないのです。
それは、あなたが何一つとして所有することが出来ないということを示しているのです。
あなたは、何も所有することは出来ません。
この世界に存在するものは、何一つあなたの所有にはならないのです。
一時的に預かっているに過ぎません。
そのようなものに執着や、強欲や、恐れを抱く必要はないのです。
何一つ、あなたのものではありません。
そのことを覚えておかなければなりません。
所有という概念によって、人は苦しまなければなりません。
所有という概念によって、人は、自分の利益を考えるようになってしまいます。
残念ながら、多くの人は、自分の利益のために他者を利用するような詰まらない生き方をしているのです。
そして、詰まらない人間に成り下がっているのです。
所有の概念がなければ、欲を出すこともありません。
所有の概念が、人に欲という苦しみを導くということを覚えておきましょう。
人生を豊かに生きるためには、自由を得ることです。
自由とは、束縛(そくばく)されることのない状態のことです。
所有とは、執着であり、束縛なのです。
所有を望めば、苦しみを受けることになります。
手放すことを望めば、喜びを受けることが出来るのです。
あなたは、何も所有することが出来ません。
執着を手放し、自由に生きましょう。
それが、豊かな人生へと続く道なのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿