すべての人は、不足を抱えています。
すべての人は、不足と共に生きているのです。
不足は避けられません。
それは、人が不足と共に生まれるからです。
人は、不足を補(おぎな)うために生まれました。
あなたは、人生において、自らの抱える不足を解消しなければならないのです。
すべての人は、不足の解消を願っています。
意識的にも、無意識的にも、すべての人は不足の解消を願っているのです。
それは、強い欲求として現れることになるでしょう。
人は、結果に期待します。
多くの人は、不足を解消する結果を期待するのです。
多くの人は、結果によって、苦しみから解放されることを願っています。
すべての人にとって、不足は苦しいのです。
多くの人は、苦しみからの解放を願い、結果に期待するのです。
この世界においては、原因が結果として実現します。
すべての原因は、それに相応しい結果を導くのです。
どのような結果も、原因が存在しなければ実現しません。
どのように期待しても、原因が存在しなければ期待通りの結果が導かれることはないのです。
大切なのは、原因が結果を導くという因果の仕組みを理解することです。
この世界には、因果の仕組みが存在し、それを無視することは出来ません。
すべての人は、因果の仕組みに支配されているのです。
結果に期待しても無駄なのです。
結果は、原因以上の質で実現することはありません。
そのため、結果に期待したとしても、期待通りの結果を得ることは出来ないのです。
導かれる結果が、現状における最善です。
それ以上の結果を得ることは出来ませんし、得る必要もありません。
あなたは、常に現状における最善の結果を受け取り続けているのです。
そのことを覚えておかなければならないでしょう。
残念ながら、あなたは未熟です。
あなたには、最善を理解することは出来ません。
あなたには、何が最善であるか?を知ることは出来ないのです。
あなたにとっては最悪だと思えることが、最良であることがあります。
人生は、全体を眺めて、あなたにとっての最善を導くのです。
しかしながら、あなたは一部を見詰めて最善を判断します。
全体を眺めなければ、最善を理解することは出来ません。
しかし、残念ながら、あなたは全体を眺めることが出来ないのです。
結果に期待しているようでは、全体を眺めてはいないということなのです。
全体を知っていれば、結果に期待する必要はありません。
一部だけを見詰めて、全体を眺めていないために、結果に期待するのです。
結果を知った上で、結果に期待するでしょうか?
期待するということは、全体を眺めることが出来ていないということなのです。
あなたが結果に期待しているのであれば、それは視野が狭いということを意味しています。
視野が狭い状態であっては、不足を補うことは出来ません。
視野を広げなければ、不足を解消することは出来ないのです。
期待とは、願望です。
未熟者であるあなたの願望が正しいと思いますか?
残念ながら、あなたの願望は大きく歪んでいるのです。
最悪を最良と思い、最良を最悪と思うのです。
期待は実現しません。
あなたは、そのことを覚えておきましょう。
結果に期待することなく、目の前に実現する現状を大切に扱いましょう。
安易に最善を判断してはなりません。
不足を補うためには、より深い知恵が必要なのです。
あなたの知恵よりも、人生の知恵の方が優秀です。
それは、一部を見詰める者と、全体を眺めるものの違いです。
結果を期待せず、どのような結果に対しても感謝して生きましょう。
そうすれば、不足を補うことが出来るでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿