迷い道

人生は、迷いとの対峙です。

すべての人は、迷いと共に生きなければなりません。

どのような人物も人生について迷います。

自分がどのように生きれば良いのか？ということを迷うのです。

残念ながら、人生に明確な答えを見出す人はいません。

どのような人物も、試行錯誤（しこうさくご）を繰り返しているのです。

すべての人は失敗を犯します。

失敗を避けることの出来る人はいません。

あなたは、必ず失敗するのです。

何をやっても、思い通りには進みません。

人生は、思い通りには進まないものなのです。

それが自然です。

人生が思い通りに進まなければ、迷いを抱えることになります。

すべての人の人生が思い通りには進みません。

そのため、どのような人物であろうとも、悩みを抱えながら生きることになるのです。

この世界において、迷いを知らない人はいません。

規模の違いはあれど、すべての人が悩みと共に生きているのです。

それは、迷いは比較によって生じるからです。

すべての人は、人生に明確な答えを見出しません。

誰もが、人生の答えを知らずに、それを完成させようと努めているのです。

答えを知らないために、必ず迷います。

そこで、人生を比較することになるのです。

人は、自分と他者の人生を比較します。

それは、答えを得るためです。

人は、自分の人生を知るために、他者の人生を知ろうとするのです。

しかしながら、その動機はすぐに失われてしまいます。

多くの場合、人は、常識に照らし合わせて人生の優劣を比較するようになってしまうのです。

これは、あなたの人生です。

人は、それぞれの人生を生きなければならないのです。

自分の人生と他者の人生の優劣を決めることは無意味です。

それは、自分の人生と他者の人生を比較することが出来ないからです。

人生とは、それぞれに与えられた役割です。

与えられた役割は、それぞれに異なるのです。

同じ役割を二人で担（にな）う必要はありません。

人は、一人で担うことの出来る役割を与えられて生まれるのです。

あなたは、冷静に人生を考えなければなりません。

感情に惑わされて、道を見失ってはならないのです。

多くの人は、比較によって、他者を羨（うらや）ましく思います。

他者が手にしているものを、自分も手に入れたいと考えるのです。

そして、他者が手放しているように、自分も手放したいと考えるのです。

多くの人は、他者のように成りたいと考えるのです。

しかしながら、あなたが他者のように成ることは最善ではありません。

なぜなら、あなたには、あなただけに与えらえた役割というものが存在するからです。

あなたは、自分に与えられた役割を果たし、自分の人生を生きなければなりません。

他者を羨ましく思った時には、”それは、自分が本当に求めているものか？”と熟考しなければならないのです。

良く考えれば、必要でないものはたくさんあります。

感情に従って見栄を張ることは、苦しみの原因なのです。

あなたの人生と比較することの出来る人生は存在しません。

あなたは、自分の人生を知るために、他者の人生を見なければなりません。

弱い心に飲み込まれ、他者を羨ましく思い、嫉妬（しっと）してはならないのです。

あなたの道と、他者の道は違います。

自分の道では無い道を歩んでも良いことはないのです。

道を誤れば、あなたは苦悩を得ることになるでしょう。

あなたが本当に求めているものは何ですか？

冷静に考えなければなりません。

感情に惑わされて、人生を見誤ってはなりません。

”自分は何のために生まれたのか？”という問いを続けましょう。