心を制する者が人生を制します。
人生は心によって作り出されるのです。
あなたは心によって選択し、心によって実現します。
人生を語るのに、心を無視することはできません。
多くの人は心を大切に扱いません。
心には価値がないと思い込んでいるのです。
多くの人が心に重きを置かず、頭脳によって合理的な方法を重視するのです。
そして、自分自身の経験を元にした小さな選択肢の中から、最も優れたものを選ぶのです。
思考は大切な働きではありますが、それに頼り切りになってはなりません。
なぜなら、人は自らの持てるすべての力を結集させることができなければ、人生を制することができないからです。
思考によって考えるだけの者は、表面的なものに捉われてしまいます。
思考に頼る者は経験によって得た情報以外を信用することができないために、思わぬ事態に対応することができません。
既成概念に捕われて、頑固に生きる者は、思考に傾倒していると言えるでしょう。
持てる力の内の限られた部分しか使わなければ、歪みが生じるのは自然です。
思考を中心とした人生の構成であっては、人生自体が歪みを抱えます。
歪んだ人生から得るものは苦悩であるのです。
考えるだけの者は苦悩します。
それは、間違っているからです。
人生とは、考えただけで何とかなるようなものではないのです。
人生は、あなたが考えているよりも遥(はる)かに複雑であり、遥かに単純であるのです。
既成概念によって解決することができるような問題は存在しないのです。
解決済みの問題など、あなたには必要ではないのです。
人生は成長を目的として存在しています。
あなたにとって簡単なことをいつまでも経験する必要などないのです。
そのために、人生には次々に問題が生じるのです。
それは、あなたが成長するためです。
問題を解決するためには、全身全霊を込める必要があります。
懸命に対応しなければ、問題が解決するということはありません。
自らの持てるすべての力を使って、問題に対して向き合う必要があるのです。
思考は心の働きです。
思考は心の中にあります。
そのため、思考という働きは、心の一部の力であるのです。
一部の力によって解決することができるほど、人生の問題は容易なものではないのです。
あなたは持てるすべての力を使わなければならないのです。
心を意識しましょう。
すべては心から生じます。
考えることも大切ですが、感じることはもっと大切なのです。
あなたは感じたことを考えているのです。
思考と感情は別々のものではないのです。
既成概念に拘(こだわ)るのは、心を無視しているからです。
あなたの心は違う選択肢を感じているはずなのです。
心が乱れる時、思考も乱れます。
心が怒りを覚えれば、思考は怒りについて考えるのです。
考えるものを感じるのではありません。
感じたものを考えているのです。
そのために、心を制する必要があるのです。
自分自身の心(感情)すら制することができない者には、人生を制することなど不可能です。
自分自身の心を制することができない野蛮な者には、正しい結果など導けないのです。
怒りや悲しみや怠惰(たいだ)などの破滅的な感情に翻弄(ほんろう)される者は、豊かな人生を生きることはできないのです。
あなたの周囲で豊かに生きる人が、どのような精神状態であるのかを観察しましょう。
豊かに生きる人が怒りや悲しみや怠惰などの破滅的な感情に翻弄されているでしょうか?
喜びや楽しみや優しさなどの建設的な感情を生きているでしょう。
心を制する者は、良い気分を得ます。
心に翻弄される者は、悪い気分を得るのです。
心を制することができない者が豊かな人生を生きることはできません。
あなたは心について考察する必要があるでしょう。
心を大切に生きましょう。
一部に偏ってはなりません。
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