人が人生を歩むためには欲求が必要です。
すべての人が欲求を所有しています。
すべての人が欲求に突き動かされるのです。
欲求が尽きることはありません。
人は、欲求と共に生きるのです。
あなたは、欲求というものが人生を決めるということを覚えておかなければなりません。
どのような欲求に従うのかによって、人生は大きく変わるのです。
どのような欲求に従うべきなのか?ということが重要であるのです。
あなたは自らの欲求に対して、それがどのような結果を導くのか?ということを精査する必要があります。
何も考えずに思い浮かぶ欲求を受け入れていれば、思いも寄らない結果を受けることになるのです。
人は様々な欲求を持つのです。
それは心より生じます。
人の心の中には、様々な感情が存在していますが、欲求はそれ等から生じるのです。
感情の数だけ欲求が存在します。
人は未熟であるために、自らの心を制することができません。
そのために、様々な方向性の感情と欲求を持つのです。
それがポジティブな欲求である場合もあれば、ネガティブな欲求である場合もあります。
人は誰もが未熟な状態を所有しているために、その欲求がどのような性質を持つのか?ということを理解し、どうするのかを決めなければならないのです。
この世界は因果の仕組みによって成り立ちます。
因果の仕組みはすべての状況を支配しているのです。
そのため、あなたが従う欲求に対する答えが、結果として状況に現れるのです。
あなたは想像する必要があります。
自分自身の抱えている欲求がどのような起源を持ち、どのような結果に結び付くのか?
明確な答えを前以て知ることはできません。
しかし、それに近い答えなら知ることは可能なのです。
これまでの人生の経験によって、これからどうなるか?ということは大体分かるでしょう。
あなたは自分自身が正義であるとか、完璧であるとか、間違ってはいないなどと決め付けて考えてはなりません。
人は例外無く未熟です。
あなたが未熟な存在であるのは、その生き方によって証明されている事実なのです。
あなたは自分自身を疑う必要があるのです。
自分が正しいと思っているものは、主観によって導き出された偏見である可能性が高いのです。
多くの人が自分が正しいと思い込んでいますが、正しい人が苦悩するのでしょうか?
正しく生きている人が恐怖に怯(おび)えるでしょうか?
あなたが苦悩を覚えるのであれば、それは間違った生き方の結果であるのです。
それは、間違った欲求に従った結果なのです。
心は絶えず欲求を導きます。
あなたは絶えず欲求によって翻弄(ほんろう)されるのです。
それは、大海に浮かぶ小舟の様です。
小舟は、潮流や風雨によって右往左往を繰り返します。
小舟が目的地を目指すためには、潮流や風雨を巧(たく)みに扱う必要があるのです。
潮流や風雨を巧みに扱えば、小舟は目的地へと素早く辿り着くことができます。
しかし、それ等を巧みに扱うことができなければ、目的地からは遠く離れてしまうのです。
欲求は絶えず導かれますが、あなたはそれを理解して、人生を築く必要があるのです。
目的に対して間違った欲求に従えば、あなたは苦悩を得ることになります。
目的に対して正しい欲求に従えば、あなたは幸福を得ることができるのです。
あなたは目的を明確に所有しましょう。
あなたの求めているものは何ですか?
幸福を求めている人ならば、思いやりや協力などの「愛の欲求」に従う必要があります。
不満や心配、争いや偽善などの欲求に従っているのであれば、それに相応しい結果を受けるのです。
「愛の欲求」に従うことが大切です。
欲求は心より生じるために、あなたは自らの心を野放しにしていてはなりません。
心を見つめ、心を制しましょう。
心を制することができない者が、欲求を制することはできません。
欲求を制することができない者には、人生を制することができないのです。
自らの求める結果を導くのがどの欲求であるのか?ということを、偏ることなく精査しましょう。
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