この世界に存在する本質は自然です。
自然とは、理(ことわり)のことです。
世界は、常に本質を求めます。
世界は、自然を離れることが出来ません。
世界は、理に従うのです。
しかしながら、人は未熟に生まれました。
それは、人が不自然であるということを意味しています。
人は、不自然な存在です。
この世界において、自然と共に存在することの出来る人はいません。
すべての人が未熟であり、不自然と共に存在するのです。
人は、理に従うことが出来ません。
なぜなら、不自然と共に存在しているからです。
人は理に逆らいます。
それが、矛盾を生みます。
矛盾は問題を引き起こします。
問題は、あなたを苦悩に導くのです。
多くの人は、矛盾を抱え、問題を背負い、苦悩に沈んでいます。
それが人の姿であり、人生の在り方なのです。
誰が生きても、人生には矛盾と問題と苦悩が導かれます。
それは、すべての人が不自然と共に存在しているからです。
あなたは、自分が未熟であり、不自然と共に存在しているということを理解しましょう。
決して、自分が優れていると考えてはなりません。
自分が正しいなどと思い込んではならないのです。
あなたは未熟であり、無知であり、間違っています。
そのことを念頭に置き、謙虚(けんきょ)に学ばなければならないのです。
傲慢(ごうまん)に陥ってしまえば、それ以上に学ぶことは出来ません。
それでは、人生の目的を果たすことは出来ないのです。
人生の目的は成長することです。
あなたは、品性を磨き、人格を高めることが求められているのです。
この世界は、あなたが人生の目的を果たすことが出来るように働きます。
成長するということは、理を理解するということです。
成長するということは、本質を得るということです。
成長するということは、自然に還(かえ)るということなのです。
そのため、この世界は、すべての不自然を否定します。
すべての不自然は、自然へと還ります。
すべては、本質へと向かうのです。
この世界では、不自然を継続することは出来ません。
それは、どのような不自然も理によって否定されるからです。
すべては、理に従います。
あなたも、理に従わなければなりません。
そのため、抱えている矛盾や背負っている問題、そして、陥っている苦悩は否定されるのです。
矛盾も問題も苦悩も、不自然を取り除くための自然の作用です。
あなたは、不自然を取り除くために、矛盾と問題と苦悩に向き合わなければならないのです。
残念ながら、簡単に不自然を取り除くことは出来ません。
それは、頑固な油汚れのように、強く張り付いているからです。
頑固な汚れを取り除くためには、それよりも強い力が必要です。
それが矛盾であり、問題であり、苦悩であるということなのです。
不自然は淘汰(とうた)されます。
この世界では、不自然は価値の少ないものなのです。
価値の少ないものは捨てられます。
そして、朽(く)ちていくのです。
この世界において、あなたの人生において、不自然は捨てられるべきものです。
あなたは、不自然には価値が少ないということを理解しましょう。
そして、自然を追い求めるように努めるのです。
大切なのは、理に従うことです。
本質を見極め、自然と共に存在することなのです。
自然とは、花鳥風月(かちょうふうげつ)のことだけではありません。
本質的なものは、形があろうが無かろうが、どれも自然なのです。
自分や他者に向ける愛情は不自然です。
それは、欲望に根差したものだからです。
しかし、世界に向ける愛情は自然です。
それは、志(こころざし)に根差しているからです。
自然と共に存在しましょう。
あなたは、不自然を生きるために生まれたのではありません。
あなたは、自然を生きるために生まれたのです。
目的を果たしましょう。
人生は、自らの抱える不自然を取り除くための場所であり、時間なのです。
目的を見失い、堕落(だらく)してはなりません。
自然と共に生きましょう。
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