流れ

人生には、果たさなければならない目的があります。

あなたには、果たすべき目的が与えられているのです。

あなたは、自らの目的を果たさなければなりません。

すべての人が、果たすべき目的を以（もっ）て生まれます。

しかしながら、多くの人が果たすべき目的を見失っているのです。

残念ながら、あなたも果たすべき人生の目的を見失っていることでしょう。

大切なのは、自らの果たすべき人生の目的を思い出すことです。

果たすべき人生の目的を果たすことなく、人生に豊かさは望めません。

すべての人は人生に豊かさを望みますが、それを実現することの出来る人は少ないのです。

それは、自らの果たすべき人生の目的を見失っているからです。

自らの果たすべき人生の目的を思い出すことが、何よりも重要であるということを理解しなければなりません。

それを無視しては、何も得ることが出来ないのです。

残念ながら、自らの果たすべき人生の目的を見出すことは容易ではありません。

なぜなら、人は生きること（生活）や目の前の快楽や苦悩に対して力を尽くしているからです。

一部だけを見て、全体を知ることは出来ません。

大切なのは、全体を眺めることによって、一部を知ることなのです。

人にとっての一部とは、生きることや目の前の快楽や苦悩のことです。

全体性を以て見る時には、生きることや目の前の快楽や苦悩は、全体の一部であるということに気が付くことが出来ます。

しかしながら、一部だけを見て、全体を眺めることの無い人には、それが全体の中の一部であるということに気が付くことが出来ないのです。

そして、一部が全体であると思い込んでしまうのです。

一部を全体と思い込んでしまえば、自分自身に対しても人生に対しても、多くの制限を定めることになります。

人生の目的を果たすためには、制限を手放し、自由を得なければならないのです。

あなたが人生の目的を果たすためには、自由に人生を描くことが求められているのです。

一部に捕らわれているのであれば、人生を自由に描くことは出来ません。

制限の中で描く人生は、歪（いびつ）なものになってしまうのです。

大切なのは、自由に人生を描くことです。

自由に人生を描くためには、自らが自由でなければならないのです。

あなたは、全体を眺めましょう。

小さな価値観によって、自らの可能性を制限してはなりません。

しかしながら、多くの人は、自分の信じている価値観の中に人生を築きます。

信じている価値観は、知識が体系化されたものです。

残念ながら、多くの人は限定的な知識に頼って価値観を築くのです。

それは、材料である知識の不足を意味しています。

材料が足りなければ、仕上りは不出来です。

多くの人が、小さな価値観によって人生を豊かなものにしようと努めていますが、小さな価値観では豊かさを実現することが出来ないのです。

豊かな人生を必要としているのであれば、所有している知識に頼ってはなりません。

豊かな人生を必要としているのであれば、自らの小さな価値観に従っていてはならないのです。

魚は、本能に従って水の流れに逆らいます。

しかしながら、先のことは考えてはいません。

魚は、水の流れを知りません。

魚には、水の流れの全容を知ることが出来ないのです。

そのため、目の前の水がどのように流れるか？ということに限定して、自らの方向性を決めているのです。

水は、一つに集まる性質を持っています。

魚が生き残るためには、水の流れに従わなければなりません。

水の流れに逆らっているのであれば、やがて水は無くなってしまうのです。

魚は、水が無ければ生きることは出来ません。

水は、流れの先に溜（た）まるのです。

安易に本能に従うのは最善の選択ではありません。

最善の選択は、全体性を身に付けなければ導くことが出来ないのです。

多くの人は、魚のように本能に従っています。

生きることや目の前の快楽や苦悩に対して力を尽くすのは、魚が水の流れに逆らうことに等しいのです。

あなたは、人生がどのような流れの中にあるのかを見極めなければなりません。

小さな価値観によって最善に逆らってはならないのです。

全体を知らずに、最善を知った気でいてはなりません。

残念ながら、あなたには最善を理解することが出来ません。

しかしながら、人生はそれを知っています。

自分の判断ではなく、人生の判断に任せましょう。

水の流れに逆らって水を失う魚のようになってはなりません。

人生の必要に従って豊かさを得る人でありましょう。