すべての人は、未熟に生まれます。
それは、すべての人が未熟を生きなければならないということなのです。
未熟を生きるというのは、不足を生きるということです。
あなたは、常に不足と共に生きなければならないのです。
不足は避けられません。
あなたは決して満たされないということを理解しなければなりません。
何を得ても、何を与えても、あなたは満足を永遠のものにすることは出来ないのです。
満足を得ることは出来ません。
どのような幸福も、決して続きはしないのです。
どのような幸福にも、期限が存在しているのです。
幸福は、やがて不幸となります。
それは、興奮がやがて退屈になるのと同じです。
どれだけの興奮を覚えたものであっても、やがては飽(あ)きてしまいます。
飽きてしまえば、退屈が襲うのです。
退屈は、やがて苦痛となります。
苦痛は苦悩となり、苦悩は人生に乏しさを導くのです。
人生に乏しさを実現するのは、幸福に対して変化を必要としない時です。
変化を必要としなければ、不足を受け入れるということです。
不足を受け入れてしまえば、変化を否定するということなのです。
大切なのは、変化することです。
変化を実現することが大切なのです。
人生は、常にあなたに対して変化を促(うなが)しています。
それは、問題という形で促しているのです。
多くの人にとって、問題とは嫌悪の対象です。
多くの人は、問題を嫌います。
多くの人は、問題と向き合いたくないのです。
多くの人は、問題を避けようとします。
問題を避けようとするのは良いことのように思えます。
しかしながら、どのように避けるための努力を重ねたとしても、避けられない問題というものがあるのです。
問題を避けられない時には、それと向き合わなければなりません。
人生には、避けられない問題というものが生じるのです。
それは、人生において必要不可欠な問題ということなのです。
問題とは何でしょうか?
あなたは、問題について考えなければなりません。
問題は、あなたがこの世界の理(ことわり)に対して矛盾している時に生じます。
それは、問題があなたの間違いを教えているということなのです。
問題が生じた時、それは、あなたが間違えている時です。
正しいのは理です。
未熟に生まれたあなたが、理に勝ることはありません。
あなたは、自分が正しいなどと思い込んではならないのです。
問題が生じた時、改めなければならないのは自分自身です。
あなたは、自分自身の考え方や捉(とら)え方、そして、生き方を改めなければならないのです。
問題は、あなたを改めるために導かれます。
問題は、あなたを苦しめるために導かれるのではないのです。
誤解してはなりません。
問題は、軌道修正のために生じるのです。
あなたの考え方や捉え方や生き方が、自らの人生の目的に矛盾しているために、軌道修正が行われるのです。
あなたは、目的を果たすために生まれたのです。
人生は、目的もなく生きられる場所ではないのです。
誰もが、目的を以(もっ)て生まれるのです。
それを果たすことが求められているのです。
人生は、あなたが目的を果たすために協力します。
人生は、あなたのために問題を導くのです。
あなたは、そのことを理解し、覚えていなければなりません。
問題が、あなたを苦しめるのではありません。
あなたが問題を苦しみとしているのです。
あなたは未熟に生まれます。
あなたは未熟を生きているのです。
未熟者には、問題の道案内が必要です。
あなたは、問題に従って自らを改めましょう。
問題に従って、考え方や捉え方、そして、生き方を改めるのです。
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