小さな世界に満足していてはなりません。
この世界はあなたが考えているようなものではありません。
常識で計ることのできるようなものでもないのです。
人は未熟です。
人は決して、この世界の実相に至ってはいないのです。
そのため、知らないことが非常に多く、無知の状態であるということを覚えておきましょう。
目の前の状況、所有しているものを大切にする気持ちは重要です。
人は、与えられるものすべてを大切にしなければなりません。
しかし、多くの人は小さなものによって満足してしまい、それを失わないように必死になって努めているのです。
大切なのは世界の実相を知ることです。
世界の実相を知るためには、その視野を大きくしていかなければなりません。
できる限り高く昇り、できる限り広く見るのです。
小さな世界に満足し、それ以上の探究をしないのであれば、世界の実相を理解することなどできるはずがないのです。
与えられるものに感謝する気持ちは大切です。
しかし、それを守ろうと必死になってはなりません。
どのようなものを得ようとも、それは小さなものなのです。
あなたはそれを宝物のように思い、壊れないように、失わないように努めていますが、その考えに捉われているのであれば、それ以上の進歩発展は得られないのです。
小さな世界を満足する者には、それ以上の世界を見る機会は与えられないのです。
大きな世界に進むことは、より良い方法を得るということです。
より高い場所から眺めるのであれば、より良く理解することができるでしょう。
しかし、低い場所から眺めるのであれば、最も近いものを多少認識することができるだけであり、その先にあるもの、全体を理解することはできないのです。
その場所から見えるものによって全体を判断するのであれば、必ず間違います。
空想によって世界は動いてはいないのです。
正しく理解し、正しく動き、正しく動かすことがなければ、豊かさを得ることはできないのです。
小さな世界に満足し、それを必死に守ることによって、幸福が得られるなどと思い込んではなりません。
間違っている方法は、破滅という結果を導くのです。
あなたが小さな世界に満足し、それ以上の世界を求めないのであれば、その小さな世界によって苦しむことになるでしょう。
あなたが必死に守ろうとしているものによって、あなたは破滅するのです。
この事実を理解しなくてもかまいません。
あなたには理解することができないかも知れません。
しかし、いつか、あなたが必死に守ろうとしているものによって破滅します。
その時には、この話を思い出しましょう。
そして、そこから、より高く昇り、より広く見るように努めれば良いでしょう。
人は未熟であり、無知な存在です。
そのために「わたし」の話を簡単には理解することができないでしょう。
「わたし」は、人がこれを理解するためには、苦しまなければならないことを知っているのです。
小さな世界を必死に守ろうとしているあなたは、必ず苦しみます。
しかし、それで良いのです。
あなたはより大きな世界を求めるために苦しむのです。
苦しむのであれば、その苦しみから逃れようとして学ぶようになるでしょう。
学ぶことによって視野は高まり、広い世界を見ることができるようになるのです。
あなたは感謝することを忘れてはなりません。
しかし、満足して、それを守ろうと考えてはなりません。
人生とは、常にそれよりも大きな世界を探究するための時間です。
知性の高まりと共に、人はより大きな世界を得ることができます。
より大きな世界を求めて生きる者でなければ、知性は高まらないのです。
あなたは常に学んでいるということを理解しておきましょう。
世界はあなたに相応しいのです。
小さな世界に満足し、怠慢に生きてはならないのです。
人生が何のためにあるのかを考えましょう。
体たらくに生きてはなりません。
あなたは自分の生き方が、高い知性、大きな世界を求めているものであるのか?を考えましょう。
肉の欲に溺れ、何の感動もないような人生を生きてはなりません。
大きな世界を見る時、人の心は感動に震えます。
感動することのないような状況は、良いものとは言えないでしょう。
毎日を繰り返してはなりません。
日々、大きな世界を得るように努めましょう。