大切なのは良い人であることではありません。
大切なのは、正しい人であることです。
人は正しく生きなければなりません。
良い人として生きることには、残念ながら価値がないということを覚えておきましょう。
なぜなら、良い人とは、他人から見て正しい人であるからです。
常識や個人の価値観に照らし合わせて正しい人のことを、良い人と言うのです。
そのように不安定なものはありません。
常識は常に変化します。
人の価値観も同じです。
不安定なものが正しいことはないのです。
正しさとは、どの時代においても正しい真理であるのです。
時代によって、個人によって違うのであれば、それは正しさではありません。
真理はすべての人の中にあって、すべての人を包み込んでいるのです。
それから離れる人はいないのです。
すべての人が真理によって正しく審査されるのです。
良い人とは、常識や個人の価値観によって定められた基準です。
常識が変われば、個人の価値観が変われば、良い人の定義も変わるのです。
善人にとって良い人は、悪人にとっては悪い人です。
悪人にとって良い人は、善人にとっては悪い人であるのです。
立場によって全く違うものになるということです。
それが正しいとどうして言えるのでしょうか?
善人にとっても、悪人にとっても正しい人こそ、正しい人であるということができるのです。
自らの思う正義を信じる人だけを正しい人だと解釈するのは間違いです。
あなたの正義に反する正義を信じる人が正しい可能性はあるのです。
正義を振りかざす時点において、既に正しくはありません。
正しさとは、誰に対しても正しいからです。
すべての存在に等しくあるものを正しいと理解するべきです。
善人にも悪人にも、人間にも動物にも、すべてに等しくあるものです。
それは愛なのです。
愛こそは、立場を問いません。
あなたが悪人であろうとも、愛はあなたを包むのです。
良い人は愛について理解してはいません。
なぜなら、良い人とは特定の人からの賞賛だからです。
良い人は、ある立場の人から見ると悪い人となるのです。
正しい人だけが、どのような立場の人から見ても正しいのです。
正しい人は愛と共にあります。
良い人は愛を裏切るでしょう。
正しい人こそ強いのです。
正しい人は愛を裏切りません。
良い人は弱いのです。
そのために、愛を裏切るのです。
愛に対する信仰を捨てない人こそ、正しい人です。
あなたはどのような存在をも愛することができますか?
敵を作っているのであれば、あなたは正しくはないのです。
あなたは誰かや何かを憎んではなりません。
誰かや何かと争ってはならないのです。
良い人とは、他人に見えている姿です。
良い人に見えているその人の心中が正しいとは限らないのです。
良い人に見ているその人の心中には、争いが存在していることもあるのです。
そのように愛を裏切るのです。
あなたが正しく生きたければ、愛を裏切ってはなりません。
良い人であろうとする必要はありません。
あなたは愛に対する信仰を捨ててはならないのです。
大切なのは良い人であろうとすることではありません。
正しい人であろうとしましょう。
愛に生き、愛に死にましょう。
正しい人は永遠です。
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