人間の作り出すものには、疑問を持たなければなりません。
人間は自らの価値観に従った利益を追求する生き物です。
利益のためであれば、倫理は崩壊します。
人は、利益のために簡単に嘘を吐くことができるのです。
人の作り出すものには、必ず何等かの意向が存在しているのです。
その意向を読み取らなければ、それがどのような目的によって導かれたものなのかも分からないのです。
本質は常に潜在しています。
表面的な見た目を観察したところで、本質を見極めることはできません。
詐欺師は正装と笑顔で、まとも(のよう)なことを話します。
しかし、それ等はあなたを騙そうとするカモフラージュであるのです。
本質は、あなたを騙そうとしているのです。
詐欺師は詐欺師であるのです。
詐欺師は、詐欺師としての利益のために必要な方法を導くのです。
疑問を持たなければ、詐欺師の用意した方法を「上手い話」だと考え、その意向に従うのです。
その結果は、騙されるということなのです。
疑問を持たないということは、自ら考えることを放棄するということです。
考えることを放棄するのであれば、無知を得るということなのです。
そうして搾取され、やがて苦しみが表面化し、ようやく自らが騙されていたことに気が付いた時に文句を吐いても、その時には既に遅いのです。
騙す方が悪いという人がいるかも知れませんが、騙される方が悪いのです。
騙す方は知恵を絞って騙したのです。
知恵を絞った方が、何も考えない者よりも優れているからです。
詐欺師が悪いと考えてはなりません。
それが詐欺師であると見極めることができなかった自分の愚かさが悪いのだと考えなければならないのです。
人は未熟な存在です。
どのような人にも欠落があります。
すべての人が弱い心を抱え、恐怖に怯えて生きているのです。
そのために、人は自らの利益を求めます。
そして、利益を求めるが余り、人を騙すのです。
あなたは人を信用してはなりません。
現状においてあなたの信頼する人であっても、常に疑問を持たなければならないのです。
この世界が常に流転しているように、人の価値観も変化を続けます。
昨日と今日では価値観は全く違う可能性があるということを覚えておきましょう。
そのために、あなたは人間を信用してはならないのです。
常に疑問を持ち、それを審査しなければならないのです。
新たな知識に出会い、知恵が増すのであれば、見える世界が変わります。
新たな世界を手に入れたなら、古い世界が如何に歪んでいるのかを知ることになるでしょう。
歪んだ世界の中では、すべてが歪んでいます。
歪んだものを正しいと思う心は、既に歪んでいるのです。
常識という人間によって作り出された歪んだ世界では、そのすべてが歪んでいるのです。
それを、簡単に信用してはならないのです。
信用するのであれば、信用するための根拠がなければなりません。
確たる根拠もないままに、ただ親族であるから、ただ長く付き合っているから、有名人であるから、などの詰まらない理由によって信用してはならないのです。
信用とは、そんなに易(やす)いものではないのです。
あなたは自分自身の人生という名の船の船長です。
あなたは、荒れ狂う大海原を進み、見事目的地へと辿り着かなければなりません。
しかし、簡単には辿り着くことができません。
あなたは常識に躓(つまず)き、嘘に騙され、信用していた仲間に裏切られ、苦しみに打ちのめされるでしょう。
無知な者、愚かな者には、目的地へは決して辿り着くことができません。
人生とは、真実を見極める者でなければ決して辿り着くことのできない航海であるのです。
何も考えずに幸福が得られるなどと、甘い幻想に浸(ひた)っていてはなりません。
奇跡など存在しないのです。
どれだけ待っても奇跡は起きません。
騙されてはなりません。
この世界には、因果の仕組みが存在しているのです。
奇跡という考えは、これを否定してるのです。
常に疑問を持ち、その真相を独自に調べるのです。
この世には嘘と偽善が溢れています。
あなたはそれ等に騙されないように進まなければならないのです。
あなたの常識が根底から覆ります。
疑問という最高の友と共に、荒れ狂う悪意の海を渡りましょう。
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