あなたは常に自らを省みなければなりません。
	あなたは毎日反省し、自分を見つめ直す作業をしなければならないのです。
	あなたは自らの意思によって、自らの方向性を確認する必要があるということを覚えておきましょう。
	それも、毎日行わなければなりません。
	一日とて、それを怠る訳にはいかないのです。
	人は意味のある一日を繰り返しているのです。
	一日という時間を使えば、その方向性は大きく変わるのです。
	一日という時間の中で、方向性が真逆を向くということも有り得るということを覚えておきましょう。
	今日が良くても、明日が良いという保証はないのです。
	今日と明日は同じものではないのです。
	あなたは代わり映えのない毎日を過ごしていると考えるかも知れませんが、日々は明確に違うものであるのです。
	退屈な日常を生きているのであれば、あなたにはその違いが理解できないだけです。
	あなたには同じに見えたとしても、それ等は全く違うものであるのです。
	全く違うものを、同じとして扱ってはならないのです。
	全く違うものを同じとして見るのであれば、それより先はないということを覚悟しましょう。
	あなたは常に新たな一日を生きているのです。
	そのために、何事に関しても、毎日新たに始めなければならないのです。
	昨日やっていたことも、今日から新たに始めるのです。
	今日は昨日の延長ではないのです。
	それは全く新しいものであるために、あなたは気持ちを切り替える必要があるのです。
	そのため、あなたは毎日自らを省みる必要があります。
	方向性の確認が大切なのです。
	人生というものは、何の目標も見当たらない海原に似ています。
	海の上では僅(わず)かな情報を頼りに目的地を目指す必要があります。
	僅かな変化に対しても敏感でなければならないのです。
	そうでなければ、舳先(へさき)は簡単に目的地とは違う場所を指すことになるのです。
	毎日が同じものだと高を括(くく)り、自らを省みる時間を蔑(ないがし)ろにしてはならないのです。
	人は既に騙されているのです。
	人の世には悪意が渦巻いています。
	人は未熟であり、弱い心を持つ存在です。
	そのために、どのような手段を用いても自らの利益を守ろうと考えるのです。
	海原であっては風向きや海流がめまぐるしく変わるように、あなたを取り巻く環境は常に変化し続けているのです。
	善意であっても、悪意であっても、人の世には画策の嵐が吹き荒れています。
	人は何等かの利益のために様々に画策を企(たくら)むのです。
	そして、自らを省みない者はその画策の嵐に飲まれて沈みます。
	画策の嵐に飲まれることによって、辿り着く先が大きく変わるのです。
	あなたは嵐の夜にでも、目的地への方向を見失ってはならないのです。
	風が吹こうが雨が降ろうが、あなたは方向性を失わず、目的地を目指し続けなければならないのです。
	嵐の中であろうとも、目的地を探し続けなければなりません。
	忙しい毎日を生きていようとも、自らを省みることを忘れてはならないのです。
	愚かな者は、ただ流されるようにして毎日を過ごします。
	愚かな者は、様々な理由を以て自らを反省することをしません。
	もしくは、自らを省みる行為の価値を理解してはいないのです。
	そのために、それを行わないのです。
	あなたは毎日、毎時、自らを省みましょう。
	自らを省みることを忘れてはなりません。
	あなたの信じているものは、本当に正しいものなのでしょうか?
	あなたの考えていること、思っていること、行っていることはどうですか?
	本当に正しいことなのですか?
	これは、自らを省みることがない者には理解することができません。
	自分を俯瞰(ふかん)する者でなければ理解することのできないことがあるのです。
	あなたは自分が騙されているなどとは考えないでしょう?
	しかし、あなたは既に騙されています。
	あなたの信じていることが、すべて嘘であるかも知れません。
	あなたは常に自らを省みて、信じるものが本当に正しいのかを俯瞰することによって確かめましょう。
	離れて見る時には、その本質が垣間見えるものです。
	自らを省みることのない者には、これを見付けることができないでしょう。
	あなたは画策の嵐に飲まれてはなりません。
	自らを省みることによって、これを乗り越えましょう。
	
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