すべての人は、自分を知らなければなりません。
誰もが、自分を所有しています。
自分とは、この世界、この人生における役割のことです。
すべての人は、自分という役割を演じる必要があるのです。
誰もが、自分らしく生きることを求められます。
自分らしく生きることをしなければ、人は苦悩と後悔を得るようにできているのです。
苦悩と後悔を抱えている人は、自分らしく生きていないだけです。
苦悩と後悔を抱えている人は、自分らしく生きるだけでその問題を解決することができるのです。
とても単純な仕組みなのです。
自分らしさとは、自然です。
自然を手放すことは、不自然を手に入れるということです。
不自然が、人に苦悩と後悔を導くのです。
人生における問題の原因とは、自らの不自然さにあるということを覚えておきましょう。
それは、誤解と矛盾です。
人は、誤解と矛盾によって自分らしさを見失い、自然を手放すのです。
大切なのは、自分らしく生きることです。
自分の人生を生きることが重要なのです。
しかしながら、多くの人は自分らしさを見失っています。
それは、多くのものを求め過ぎているからです。
多くの人は、誤解と矛盾を抱えています。
それが”普通”です。
普通の人は、誤解と矛盾を抱えながら生きるのです。
それは、劣等感から生じる欲求です。
多くの人は、劣等感によって恐怖を抱え、それが誤解と矛盾を引き起こすのです。
恐れているために、より多くを求めます。
多くを得れば満たされると思い込むのです。
多くの人は、拡大することを求めているのです。
拡大することが幸福であり、豊かさだと思っているのです。
しかしながら、拡大する程に人は自分らしさを見失うのです。
それは、拡大する程に本質から遠ざかるからです。
本質とは、最も単純な形です。
それは、最も小さな形なのです。
縮小する程に本質に近付くのです。
あなたはそのことを覚えておかなければなりません。
あなたが自分らしさを知りたければ、拡大しようとする欲求を手放し、縮小しようとする欲求を大切にしましょう。
それは、川の流れを逆らうようなものです。
川は下流ほど大きくなり、その水は濁(にご)ります。
それは、流れ行く間に、多くの”もの”を取り込むからです。
それは一つの豊かさの形であるでしょうが、本質を理解するためには役立ちません。
本質は、最も単純な形であるからです。
川は上流ほど小さくなり、その水は透き通ります。
源泉は小さな湧き水や水滴に過ぎません。
その水には不純物は限りなく少ないのです。
川の本質は水滴です。
しかし、流れ行く間に自分らしさを見失い、自らを大河と見做(みな)すのです。
拡大するほどにそこには命が溢れ、命の数だけ”争い”が生じるのです。
それは、人の心(世)にも同じことが言えます。
人は多くを求めるほどに自分らしさを見失い、同時に多くの財産を得ます。
人の心は、本質から遠ざかり、不純物を蓄えるほどに争いを生じさせるのです。
人が争わない方法は、自分らしく有ることです。
ただ、それだけです。
源泉が流れを争うことはありません。
源泉からの支流が別の支流とぶつかり、その流れを争うことによって主流を決めるのです。
あなたは大海で争っている場合ではありません。
人生は短いのです。
あなたは川を遡(さかのぼ)り、その源泉、水滴を見付け出さなければなりません。
時流や他者に流されてはなりません。
自分らしく生きるのです。
拡大する欲求を縮小する欲求に変え、外向を内向に変えてみましょう。
そうすれば、川を遡ることができるでしょう。
自分らしさを知ってからでも、人生を生きることは遅くありません。
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