人生は、自分自身を知るための時間です。
	あなたは常に自分自身と向き合い、それを知ろうとしています。
	多くの人は、他者や状況や環境、そして、時代と向き合っています。
	しかしながら、あなたは、他者や状況や環境、そして、時代を通して自分自身と向き合っているのです。
	人生には、自分自身しか存在しません。
	人生の本質とは、自分自身なのです。
	だだし、これは傲慢(ごうまん)に陥るための誘(いざな)いではありません。
	多くの人は、人生の本質が自分自身だと聞けば、誤解によって自己中心的な思考に陥ってしまう可能性もあるでしょう。
	あなたは誤解してはなりません。
	人生は身勝手に生きる時間ではないのです。
	寧(むし)ろ、自分自身を知るということは、謙虚に生きるということなのです。
	傲慢を手放し、謙虚さを得るために、あなたは自分自身を知る必要があるのです。
	多くの人は傲慢に陥っています。
	多くの人は自分が正しいと思い込んでいます。
	多くの人は誤解し、矛盾を抱えます。
	多くの人は否定し、拒絶します。
	多くの人は対立し、争います。
	多くの人は苦悩し、悲しむのです。
	これ等は傲慢によって導かれる働きです。
	傲慢に陥っている者は皆、このような流れの中に存在するのです。
	人が傲慢に陥るのは、自分自身を知らないためです。
	自分自身を知る者は謙虚になり、自分自身を知らない者は傲慢に陥るのです。
	傲慢であれば、人生に豊かさを実現することはできません。
	傲慢な者には、満足も安らぎも得られないのです。
	傲慢な者は常に苦しみます。
	それは、自らの愚行によって苦しむのです。
	他者や状況や環境、そして、時代はあなたの苦しみに関係ありません。
	誰とどこで何をしようとも、あなたは自らの選択の結果を受けるのです。
	傲慢に陥れば、苦しみを選択します。
	謙虚に至れば、喜びを選択するのです。
	人生は、自分自身を知るための時間です。
	人生の目的は自分を知ることにあるのです。
	目的に沿(そ)っていれば、喜びを得ることは自然です。
	目的に反していれば、苦しみを得ることは自然なのです。
	あなたが人生を豊かなものにしたいと考えているのであれば、自分自身と向き合う必要があるのです。
	他者や状況や環境、そして、時代と向き合ってはなりません。
	本質は、そこには存在しないのです。
	どのような人物でも、どのような状況でも、どのような環境でも、どのような時代でも構わないのです。
	それ等の外敵要因がどのように変化しようとも、自分自身を知るということには変わりないのです。
	あなたはすべての時間を通じて教えられている自分自身を知りましょう。
	そうすれば、自分自身にとって何が必要であるのかを知ることができるでしょう。
	多くの人は理想を追い求めます。
	理想が正しいと思い込んでいるのです。
	残念ながら、理想が正しいことはありません。
	残念ながら、理想があなたを幸福にすることはないのです。
	なぜなら、あなたは自分自身を知らないからです。
	自分自身を知らないあなたの理想が、どうしてあなた(自分自身)を幸福にするのでしょうか?
	自分自身を知らない者の理想など、歪んだ妄想(もうそう)に過ぎないのです。
	理想を追い求めるものではありません。
	理想を追い求めることで人は謙虚さを見失い、やがては傲慢に陥るのです。
	理想を追い求めるのは傲慢です。
	現実が最善の学びであるはずです。
	現実を否定し、理想を追い求めるということは、最善の学びを否定するということなのです。
	最善の学びを否定することは傲慢であるのです。
	分(ぶん)を弁(わきま)える必要があるのです。
	現実こそが、あなたにとっての分相応です。
	目の前の現実を否定するような傲慢な者が、それ以上の豊かさを得ることなどできるはずがないのです。
	あなたは自分自身を知りましょう。
	そうすれば、理想が最善ではないことを知るでしょう。
	自分自身を知って、分相応な人生を生きるのです。
	
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