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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2017年4月19日水曜日

美しさと醜さ

あなたの経験することは、そのすべてがあなたに相応しく、あなたにとっての最善なのです。
あなたはすべての経験を最善と理解しなければなりません。
それがどのような経験であろうとも、あなたに相応しいのです。
しかしながら、多くの人はそのことを受け入れることができません。
それは、理想と現実との認識に差異(さい)が存在しているからです。
多くの人は、自らを正当化し、美化しています。
正当化と美化によって作り上げられた不自然な自分を自然な自分だと思い込んでいるのです。
そのため、多くの人にとっての基準は、無意識の内に理想となっているのです。
多くの人は理想を基準にして物事を考えています。
そのため、認識は理想に近付くのです。
理想とは、妄想です。
それは事実ではなく、願望に過ぎないのです。
理想という願望を抱いているのは、正当化と美化を認め、不自然な認識を抱く自分という存在です。
理想と現実は異なります。
理想には美しさが鏤(ちりば)められています。
それは、地上から眺める夜空のように美しく輝いているのです。
現実には、美しさと醜(みにく)さが共存しています。
それは、宇宙空間が”死の世界”であることを知らせるのです。
多くの人は理想を基準にして物事を考えます。
しかしながら、すべての人は現実に存在しているのです。
そのため、現実と理想の差異に苦しむことになるのです。
遠くから眺めるのであれば、どのようなものも美しいのです。
野原も遠くから眺めれば美しいのですが、草花は腐葉土から生じ、棘(とげ)や毒を所有し、昆虫や動物やその糞尿にまみれているのです。
理想を基準にして物事を考えている人は、文字通り”お花畑”を眺めているのです。
人生には苦悩が尽きません。
どのような人物の人生にも、問題(課題)が存在し続けるのです。
それが現実なのです。
理想を基準に物事を考える人は、問題や苦悩を否定します。
それが存在しない方が良いと考えているのです。
しかしながら、現実に目を遣(や)れば、豊かな人生にとっては、問題や苦悩が必要不可欠であることを知ることができるのです。
野原が美しく彩られるためには、腐葉土や棘や毒、そして、昆虫や動物やその糞尿が必要不可欠です。
理想を追求することによって美しさだけを残し、醜さを排除するのであれば、自然は歪んでしまうのです。
そこに導かれるのは衰退と荒廃であるのです。
不自然さは、衰退と荒廃を実現することを覚えておきましょう。
人生には問題も苦悩も付き物です。
敵となる人物は必ず現れます。
多くの人はそれ等を排除しようと考えます。
そして、不自然さを実現するのです。
人生には問題も苦悩も敵も存在して良いのです。
それが自然です。
それは、あなたが未熟であることが自然であるからです。
この世界には陰陽の仕組みが存在しています。
どのようなものにも、必ず陰陽の相互関係が成り立つのです。
陰陽の相互関係が成り立つことが自然であり、成り立たなければ不自然です。
俗に言う”良い話”が問題を引き起こすのはこのためなのです。
美しさだけでは不自然です。
醜さと共に大切にしなければなりません。
周囲に味方ばかりを集めれば、馴れ合いによって衰退して滅びるでしょう。
有利と思えば不利となり、不利と思えば有利となることを覚えておきましょう。
残念ながら、あなたの認識は歪んでいるのです。
歪んだ認識に従ってはならないのです。
不自然に頼ってはなりません。
理想を追い求めてはなりません。
現実を見詰め、すべての経験を大切に扱わなければなりません。

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