要求の代価

すべては必要で満たされています。


あなたはいつの時も満たされているのです。

何かが足らないということはありません。

あなたが自らの状況をどのように判断しようとも、すべては事足りているのです。

あなたは自らが必要によって満たされていることを理解しなければなりません。


自らが必要によって満たされていることを理解することがなければ、あなたの心や状況が満たされることはないでしょう。

自らが必要によって満たされていることを理解する人物は、現状を把握することができていることでしょう。

現状を把握しているのであれば、自らが置かれた状況に自らが何をするべきなのかを理解することが出来るでしょう。

自らが何をするべきなのかを理解しているのであれば、目の前に存在する問題は解決に、停滞は展開に、状況は発展へと向かうことでしょう。

自らが何をするべきなのかを理解していなければ、目の前の問題を解決へと導くことは出来ません。

停滞する状況を展開させ、更には発展へと導くことは出来ないのです。

あなたがそこで自らが何をするべきなのかを理解するためには、自らの現状が状況に対して満たされていることを理解しなければなりません。

自らが満たされていることに気が付くことが出来なければ、人は自らの現状を受け入れることはありません。

満たされていないと思い込んでしまうと、その穴をどうしても埋めようとします。

それは自らが十分に満たされ、余裕を所有していないと不安だからです。

その不安を埋めようとして、人は欲深くなっていくのです。

そして、自らの心が十分に満たされるまで欲するのです。

しかしながら、、残念なことにいくら何かを欲したとしても、その心が完全に満たされることはありません。

心は無限に欲求を飲み込み、それがいっぱいに埋まることはないのです。

心を満たすためには、自らの認識によってその欲望を制御する必要があるのです。

人の欲望は底無しです。

欲すれば欲するだけ、その心は欲望を飲み込んでしまうのです。

自らの力によって心をコントロールすることが出来なければ、心はいつまでも満たされることはないのです。

自らが、心が満たされていることを認識(理解)することがなければ、いつまでもその心が満たされることはありません。

すべては認識が築くのです。

満たされていないと思い込めば、満たされることはないのです。

しかしながら、自らが満たされていると認識することが出来るのであれば、それ以上に欲する必要がなく、現状を使って状況を豊かさへと導こうとするのです。

必要以上を求めるのも良いですが、それでは先へ進むことが出来ません。

あなたは自らが必要によって満たされていることを理解しなければなりません。

それが不足であれ、失敗であれ、それは必要であり、満たされているのです。

自らの現状を受け入れなければならないのです。

受け入れてから、動かなければならないのです。

受け入れなければ何をする必要があるのか分かりません。

現状を把握しなければ、自らが何をするべきなのかを理解することは出来ないのです。

あなたは必要によって満たされています。

すべての要求には代償が備わります。

何かを受け取るのならば、それに見合う代償を譲り渡さなければなりません。

どのような要求も決してタダではありません。

求めることは、同時に支払うことを理解しなければならないでしょう。

そうすれば、あなたは自らが何をするべきなのかを理解することが出来るでしょう。