人を現すのは人間性です。
ここで言う人間性とは、その人物が持つ本性のことです。
その人物の人間性が本性を現しているのです。
人間性とは、その人物が所有する文化や価値観、そしてその心や思考によって導き出される選択(生き方)によって形成されています。
その人物が今までに経験したことや、その心の働きによって人間性は形成されていくのです。
すべての人物の本性は、自らの意識の届かない場所に存在しています。
すべての人物が自らの本性に対して、直接的に関与することは出来ません。
直接的に操作することも出来ません。
そこでは真実のみが存在を許され、嘘偽りの類が存在することは許されてはいないのです。
それは、本性というものが「結果」を主体に築かれているためです。
本性は、あなたの考えのようにコロコロと変わるものではありません。
あなたの選択と決定、そしてその結果として導き出される状況から受け取る経験がそれを築くのです。
そのため、人は自らの本性に対してそれを偽ることは出来ないのです。
あなたの生き方がその本性を形成します。
人間性がどのようなものであるのか?
ということは、あなたが生きる上でとても重要なことです。
なぜなら、あなたは独りでは生きていくことが出来ないからです。
人間関係の中に生きなければなりませんが、その関係が良好なものでなければ、そこに豊かさや幸福を見出すことは出来ないのです。
人間関係が険悪な状態であるのならば、そこに苦しみを受け取ることになってしまうでしょう。
相手はあなたの人間性を見ています。
表面的な部分は嘘や偽りによって繕うことは出来ますが、人間性だけは嘘や偽りによって覆い隠すことは出来ません。
いくら注意を払ったとしても、人間性は何気ない言葉や行動に現れてしまうものです。
その人間性が相手に不快感を与えるものであるのならば、相手はあなたを信頼することが難しいのです。
一方でも相手を信頼することが出来なければ、人間関係が良好なものとして築かれることはないのです。
あなたは常に観察され、評価されています。
あなたの人間性がどのようなものであるのかを、相手は知りたがっているのです。
相手は常にあなたとの人間関係を判断しようとしています。
あなたは自らの本性をひた隠し、それを偽ることは出来ます。
しかしながら、それを隠し通すことが出来るかと言えばそうではありません。
本性はふとした瞬間に必ず現れるのです。
あなたが豊かで幸福な人生を生きるためには、目の前の人間関係を良好なものとして築く必要があります。
そのためには、相手に信頼されることが必要です。
自分勝手な考えでは、人間関係は成り立ちません。
相手は素敵な人物との関係を望んでいるのです。
いくら見た目を繕おうとも、いつかはその本性が露出してしまうのです。
鍍金(めっき)を施しても本物にはなれません。
偽物を掴まされた相手はあなたを信頼することはないでしょう。
あなたは胸を張ることの出来るような生き方を選択しなければなりません。
正しく生きなければなりません。
思いやりの持てる人物にならなければなりません。
豊かな人生のために、自らの人間性を磨かなければなりません。
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