人生というものは、誰にとっても厳しいものです。
人生を気楽に生きることは出来ません。
誰もが問題を抱えています。
誰もが悩みを抱えています。
誰もが苦しみを感じ、誰もが不安を抱えているのです。
何も考えずに生きることが出来れば、それはどれ程楽なことでしょう。
何の問題も悩みも不安も抱えることなく生きることが出来れば、それはどれ程楽しいことでしょう。
しかしながら、人生にそれを望むことは出来ません。
人生には常に問題が存在しています。
悩みが耐えることは無く、苦しみが消え去ることはありません。
心の片隅に存在している不安が全体を支配し、絶望感にさいなまれることもあるでしょう。
それでも人は考えなければなりません。
自らの人生。
目の前の状況、これからの将来。
考えなければ先へ進むことは出来ません。
考えなければ辿り着くことは出来ません。
しかし、考える程に自らの弱さと目の前の壁の高さに気が付いてしまいます。
そこにはどうしようもない不安が芽生えてしまうのです。
誰もが自らの人生に直面しています。
「これで良いのか?」
「このままで良いのか?」
「何をするべきなのか?」
「これからどうやって生きていくのか?」
考えの数と同じ数の不安がそこには存在しているのです。
もちろん、そこには同じように希望も存在していますが、それを信じるよりも不安や心配などの破滅的な考えに捉われることの方が容易なのです。
それは誰もが(どこかでは)自らの未熟さを理解しているからです。
自らが小さく、未熟な存在であることを知っているから不安になるのです。
人はいつまで経っても未熟です。
完全になどなれません。
そのため、人は常に不安を引き連れて人生を歩まなければならないのです。
例え一つの不安を解消することができても、また新たな不安が生まれます。 
不安を完全に取り除くことは出来ません。
考えなければ気にはなりませんが、それではやはり不安要素はそこにそのままの姿で存在しているのです。 
それでは先へと進むことは出来ません。 
あなたは自らが抱える不安と向き合わなければなりません。
向き合わなければそれを解消することは出来ません。
目の前の問題に向き合い、そこに存在している不安が安心に変われば、あなたは先へと進むことが出来るでしょう。
進んだ先には新たな問題が存在し、そこには新たな不安が生まれますが、人生が前進しているためにそこには以前にも増した豊かさが存在していることでしょう。
あなたは不安を生み出す原因を解消しなければなりません。
しかしながら、それは容易なことではありません。
不安を乗り越えることは大変な作業なのです。
あなたは誰もが同じように問題や悩みを抱え、不安を感じていることを知らなければなりません。
あなただけが苦しい訳ではありません。
誰もが同じように不安を感じ、同じように苦しんでいるのです。
あなたは独りではありません。
あなたと同じように感じている人がたくさんいることを忘れてはなりません。
不安を生み出す問題に立ち向かうことには勇気が必要ですが、自分が独りではないことを知ればきっと乗り越えられるはずです。
あなたが不安な時、あなたの不安な気持ちを理解し、共に支えてくれる人がどこかには必ずいることを忘れてはならないでしょう。 
 
 
0 件のコメント:
コメントを投稿