物事の行き先は、すべてそのものが持つ本質によって決められます。
鳥は空を飛び、魚は海に潜ります。
それは鳥が空を求め、魚は海を求めているからです。
その欲求こそが本質を、そして姿を作るのです。
人が人であるのは、人で在りたいと願う欲求が存在しているからです。
すべての存在は欲求を従えています。
欲求を持たない存在はいません。
陽光であっても、風であっても、欲求を持っているから自らを成すのです。
人は様々な欲求を所有しています。
その欲求が人の本質を築きます。
欲求が心を形成し、形成された心は新たな欲求を欲します。
人の本質とはその欲求であり、それが形成する心であるということを覚えておきましょう。
人を決めるのはその心であるのです。
人は心によって判断し、心によって行うということを理解しましょう。
この理(ことわり)を理解することができなければ、人が幸福を得ることはできません。
どのような人も、心に従って生きます。
自らの心を無視して生きることのできる人は存在しません。
どのような人物も、心を主体として人生を築いているのです。
そのため、人は自らの心に反することはできません。
心に反して生きることは、その心を崩壊させることであり、それは苦しいことなのです。
心に従って生きることができなければ、人は苦しみを受けるということを覚えておきましょう。
どのような心に対しても、それに反することは苦しみを生み出します。
あなたは自らの心に従うことが重要であるということを覚えておきましょう。
人は心に反することはできません。
心に従わなければなりませんが、その心がどのような欲求を所有しているのか?ということは大切なことです。
人は自らの心が抱える欲求を実現していかなければなりませんが、その欲求が破滅的なものであるのならば、実現することはあなたに苦しみをもたらすでしょう。
その欲求が建設的なものであり、それが実現した時に喜びを得ることができるようなものでなければ、人が幸福を得ることはできないのです。
人は良いことを求め、良いことを実現しなければ喜びを得られないということを覚えておきましょう。
喜びを得られないのであれば、幸福も得られないということを理解しなければならないのです。
多くの人は自らの心こそが自分自身という存在(自己)と人生を決めているということを知りません。
すべての状況が心に従って実現していることを知らないために、目の前の重要ではないことを気にかけて苦悩して乱れ、最も大切な心を疎かにしているのです。
あなたが守るべきは自らの抱える心であるということを覚えておきましょう。
心を守らなければ、幸福を守ることはできないということを知りましょう。
あなたは何よりもその心を整えなければなりません。
心を整えたなら、それをコントロールして幸福を築かなければならないのです。
心が整い、それが幸福に対して向けられるようにコントロールされたのであれば、幸福は得られます。
心が乱れ、それが幸福以外の欲求に対して向けれるようにコントロールされるのであれば、人は苦しみを得るのです。
すべては心に従っているということを忘れてはなりません。
あなたがどこで、誰と、何をして、何を所有していようとも、その心が幸福に向かっていなければ幸福は得られないのです。
人生の理はとても単純なものですが、その単純なことでさえ知らない人が多いのです。
あなたは何よりも自らの心を守るように努めましょう。
この世界において、自らの心よりも価値のあるものは存在しないと理解しましょう。
その他のものは代用が効きます。
仕事も品物も友人も恋人も家族でさえも、残念ながら代用が効きます。
しかしながら、自らの心には代用が効かないのです。
あなたは何が重要であるのか?を知らなければなりません。
物事の本質を大切にすることができない者は、どのような豊かさも幸福も得ることはできないのです。
あなたが人として、人としての幸福を求めているのであれば、その欲求がそれを実現するように向けましょう。
心をコントロールすることができずに、破滅的な欲求に従っているのであれば、あなたは人生に苦しみを引き込むことになるでしょう。
あなたが人として成すべきことは何ですか?
鳥は空を飛び、魚は海に潜ります。
人はどのようにすれば良いでしょう?
あなたはそれを考えなければなりません。
人として生き、人として死にたいのであれば、人が人として求めるものを求め、人が人として成すべきことを成さなければなりません。
あなたは自らの心がすべてを決めているということを理解し、それが道を外さないように注意しておきましょう。
どのように苦しい状況にあっても、重要ではないことによって、最も重要な心を乱してはなりません。
あなたが最も大切にしなければならないことは、その心が幸福に向けられて正しく整っていることであるのです。
心を守りましょう。
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