他人にして欲しいことは、先ずは率先してあなたが他人に行わなければなりません。
	
	他人にして欲しいということをあなたが行わずに、他人にだけそれを求めるのは御門違(おかどちが)いであるということを覚えておかなければならないのです。
	自分が他人に対して行っていないことを、他人があなたに行うなどと考えてはなりません。
	他人のために施(ほどこ)すことがなければ、他人があなたに施すことなどないのです。
	人は、自分にしてくれたことを同じように返すのです。
	人は他人からしてもらったことに対して、それに報いようとします。
	良いことを施されたら、良いことによって報いようと努めます。
	悪いことをされたら、悪いことによって報いようとするのです。
	どちらにせよ、他人が自分にするように返すのです。
	あなたも、他人にされるように自分でも行います。
	その人に良いことをされたなら、あなたは良いことをしようと努めるでしょう。
	その人に悪いことをされたなら、あなたは悪いことをしようと努めるでしょう。
	良いことをした人に対して、悪いことをする人はいません。
	悪いことをした人に対して、良いことをする人もいないのです。
	人は誰もが、同じように返すということを覚えておきましょう。
	あなたが他人にして欲しいと思うことがあるのならば、それを自分自身が他人に対して行っているのかを省みましょう。
	あなたが他人に対して行っていないことなら、他人から返ってくるということはありません。
	あなたが優しくしないのに、他人が優しくすることはないのです。
	あなたが心を許さないのに、他人が心を許すことはないのです。
	先ずはあなたが手に持っている武器を投げ捨てることがなければ、相手が手に持っている武器を手放すことは有り得ないのです。
	手に武器を持ったまま友好を迫ったとしても、何の説得力もないのです。
	常に自分自身から行動するように努めましょう。
	この世界は因果によって決まります。
	原因となる行いがなければ、結果という状況は実現しないのです。
	あなたの行いが原因であるのです。
	それ以外の原因はありません。
	結果を求めているのであれば、それに反することのない行いによって結果を導きましょう。
	どのような理由があろうとも、原因がなければ結果は有り得ません。
	何よりも大切なのは、自らが原因を所有しているということなのです。
	他人のことや、状況や環境などの外的要因は重要なものではないということを覚えておきましょう。
	大切なのは自分自身がどうあるのか?ということだけなのです。
	原因は自分の中に存在しています。
	それを他人や状況や環境の中に探してはなりません。
	それこそ御門違いであるのです。
	人は常に自らを省みなければなりません。
	他人にして欲しいことは、先ずは率先してあなたが他人に行わなければなりません。
	自らがやってもいないのに、他人には強く求めるのは厚かましいのです。
	そのような愚か者が豊かさを得ることなどできるはずがないのです。
	あなたは自らを省みてから、その欲求を考えましょう。
	原因も無いのに得ることなどできるはずがないのです。
	借金をしても商品を受け取ることはできます。
	しかし、借金を返済するという約束を結ぶことによってのみ、その取引は実現するのです。
	人生のやり取りも、借金を背負うように後払いも可能です。
	しかし、払う気もない者が求めるのは愚の骨頂であるということを知りましょう。
	しかも、後に払うのであれば、先に払うよりも多くの額が必要になるということを覚えておかなければなりません。
	後から行う方が損をします。
	得をすることが好きなあなたは、損をしてはなりません。
	意地を張ることをやめ、率先して自ら行いましょう。
	強情は何の得にもならないのです。
	先に行うことによって負けたという気持ちは間違いです。
	先に行うのが良いのだから、得をするのです。
	詰まらぬ意地を張れば損をするというこを覚えておかなければなりません。
	あなたが先ず行いましょう。
	自分がやってもいないことを他人に求めてはなりません。
	御門違いを行ってはなりません。
	
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