人は価値に気が付きません。
	
	人は価値を知らずに道を歩みます。
	人は価値を損なって生きるのです。
	価値を知る人はいません。
	人は価値を知らないままにいるのです。
	すべての事象が、あなたにとっての最善です。
	あなたの目の前に起こるすべての状況が、あなたの大切な学びとなり、あなたの成長を促しているのです。
	そして、それによって幸福と豊かさを得ることができるのです。
	しかし、人はそのことを知らないままに生きています。
	そして、愚かな者はそれにいつまでも気付くことも無く死んでいくのです。
	あなたは価値に気が付かなければなりません。
	人生におけるすべての事象が、あなたにとって価値のあるものであるということに気が付かなければならないのです。
	人は不満を持ち、拒絶します。
	人は悲観し、絶望します。
	人は不安を抱き、裏切ります。
	人の行うどのような行為も、それが気分を暗くするものであるのならば、既に価値を見失っているのです。
	価値が分からないから心を濁(にご)らせるのです。
	価値を知っている者はそれを喜ぶのです。
	不安や不満によって苦しむ者は、誰一人として価値を分かっていないのです。
	価値を知っている者が苦しむことはありません。
	その価値を知っているために、それを利用して幸福と豊かさを得るからです。
	価値を知らない者は、それを道端に投げ捨てます。
	価値がある物を投げ捨てるのだから、幸福と豊かさを得られる訳がないのです。
	幸福と豊かさを得ることのできる者は、その価値を知り、その価値を生かす者だけなのです。
	人生には様々なことがあります。
	問題が生じ、苦悩することでしょう。
	しかし、それが問題であり、苦悩の原因であるとしても、それが無価値であるという訳ではありません。
	寧(むし)ろ、それが問題であり、苦悩するものであるからこそ価値があると知りましょう。
	人は苦しみから学ぶのです。
	人は失敗から成功を導くのです。
	問題がなく、苦悩もなければ、現状維持に甘んじていれば良いのです。
	しかし、問題や苦悩は、あなたを現状から切り離そうとするのです。
	現状から離れるなら、向上するか零落(れいらく)するかのいずれかの選択肢以外にはありません。
	そこで価値を見出す者は向上し、価値に気が付かない者は零落するのです。
	あなたは、抱える問題や苦悩に対しても価値を見出そうと努めなければなりません。
	元来、人生に災いはありません。
	すべてが価値のある大切なものであるのです。
	それが災いであり、無価値なものであるとあなたに告げる人がいるなら、その人の虚言に注意しなければなりません。
	その人は知らずに生きているのです。
	無知な者はあなたを苦しみから遠ざけようとします。
	そして、あなたから価値を奪うのです。
	この世はあなたが成長するために準備された貴重な時間です。
	そのすべてに価値があるということを、あなたは知っていましょう。
	しかし、あなたの周りの人はこのことを知りません。
	そのため、あなたを心配し、あなたを恐れの中に引き摺(ず)り込もうとするのです。
	彼らに悪意はありません。
	しかし、結果として自分自身とあなたに罪を成すのです。
	あなたはすべてに価値があるということを知らなければなりません。
	何も知らずに生きてはなりません。
	あなたには「わたし」の言うことが分かりません。
	それは、長い間人々の恐怖の中に生きてきたためです。
	人は恐怖し、不安と不満によって道を汚しています。
	そのことを知りましょう。
	不安や不満を用いる人は、この世に「神」が「ある」ことを知らないのです。
	そのような人は苦しみと共に生き、苦しみと共に死ぬでしょう。
	そして、苦しみに至ります。
	すべての事象の持っている価値を知りましょう。
	人生に災いはありません。
	
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