あなたは苦しみを遺してはなりません。
	
	苦しみを遺せば、それはあなたの意思とは関係のないところで、苦しみを生み出し続けるからです。
	その苦しみはあなたに返ります。
	その苦しみはあなたの大切な人に向かいます。
	その苦しみはあなたの知らない人にまで及ぶのです。
	どのような理由があろうとも、苦しみを遺してはならないのです。
	あなたは苦しみを遺さないように努めなければならないということを覚えておきましょう。
	苦しみは、破滅的な感情によって引き起こされます。
	不満や不安などの破滅的な感情によって完結している状況は、苦しみとして遺るのです。
	どのようなものも、それが持つ性質に従って事を成すのです。
	良い心の持ち主は、良い心に従って善行を働きます。
	悪い心の持ち主は、悪い心に従って悪行を働くのです。
	性質と違う行いを働くことはありません。
	どのような存在も、その性質に従って事を成すのです。
	あなたはそのことを覚えておきましょう。
	状況の性質は、それを記憶するあなたの力によって決まります。
	あなたがその状況を良いものと記憶し、喜びや楽しみによって完結しているのであれば、それは良いものとして遺ります。
	そして、あなたに対して善行を働くのです。
	あなたがその状況を悪いものとして記憶し、苦悩や退屈によって完結しているのであれば、それは悪いものとして遺ります。
	そして、あなたに対して悪行を働くのです。
	記憶を思い出した時に、あなたは様々な感情を受けるのです。
	思い出すことがなくても、記憶として遺っているために、それが絶え間なく働き続けているのです。
	良い記憶を抱えているのであれば、それは良い影響を与え続けてくれます。
	悪い記憶を抱えているのであれば、それは悪い影響を与え続けることになるのです。
	記憶は形としては存在しません。
	しかし、それは人生に遺るものであるのです。
	あなたは記憶が人生に遺り、それが多大な影響力を持っているということを知りましょう。
	そして、その記憶がどのような影響力を持つのかを決めるのは、あなたの感情によって決まるということを理解しましょう。
	あなたがそれをどのような記憶としてとどめるのかを決めているのです。
	あなたが喜びや楽しみなどの建設的な感情によって完結するのであれば、それは良い記憶として遺ります。
	あなたが苦悩や退屈などの破滅的な感情によって完結するのであれば、それは悪い記憶として遺るのです。
	状況の性質が初めから決まっているものではありません。
	状況がどのような性質を持つのかは、人の感情に触れた時に、人が決めるのです。
	人生に苦しいことなど存在しません。
	それを苦しいことだと決める感情があるだけなのです。
	あなたの記憶の中には、苦しいという状態で完結しているものが幾つかあるでしょう。
	それらを抱えているのであれば、あなたの心が晴れることはないのです。
	苦しみを抱えている心は歪むのです。
	あなたはそのことを知っておきましょう。
	苦しみに捉えられた心は、それよりも前に進むことはできません。
	苦しみを抱えている心は、人生を展開させることができないのです。
	何をしても、苦しみに引き戻されてしまうのです。
	そのため、あなたは苦しみを遺してはならないのです。
	苦しみを遺さなければ、あなたは真っ直ぐに進むことができるでしょう。
	苦しみを遺さなければ、あなたが歪むこともないのです。
	苦しみに捉われた心は、苦しみを生み出すために働きます。
	嫌なことをされた相手に嫌なことを仕返すようなものです。
	歪んだ心は歪んだ通りに、歪んだことをするのです。
	あなたはそのことを覚えておきましょう。
	どのような理由があろうとも、あなたは喜びを遺さなければなりません。
	喜びを遺せば、それが自身と大切な人と、あなたの知らない人にまで届くようになるのです。
	あなたの人生は、この世界に大きな影響力を持っているのです。
	好き勝手に生きてはならないのです。
	多くの人の幸福のために生きなければなりません。
	どのような状況も苦しみで完結してはなりません。
	すべてを喜びによって完結させるのです。
	人生には、喜びの記憶を遺しましょう。
	
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