人生とは、学びの場所です。
人は、人生において学ばなければなりません。
人生において学ぶというのは、知らないことを知ることであり、出来ないことを出来るようになるということなのです。
学びとは、未知との対峙であるということを理解しなければなりません。
未知に対して、すべての人は無力です。
人生とは、未知との対峙です。
そのため、すべての人が人生に対して無力であるということなのです。
人生を思い通りに展開させることは出来ません。
人生は決して、思い通りにはならないということを理解しなければならないのです。
それは、人生が学びの場所であるからです。
人生が学びの場所であるために、あなたは無力であり、無力であるが故(ゆえ)に未知と対峙しなければなりません。
そのような状態が自然であるということを理解しなければならないのです。
あなたが真剣に生きる程に、多くの学びと対峙することになります。
それは、あなたが真剣に生きる程に、自らの無力さと向き合わなければならないということなのです。
真剣に生きる程に、人は自らの無力さという苦しみを見せ付けられるのです。
人生とは、苦しいことが自然です。
しかしながら、多くの人は、人生が苦しいことを嫌います。
人生が苦しいことを悪いと考えているのです。
そのため、人生が楽しくなるように努めます。
そして、不自然な人生を生きるようになるのです。
多くの人は、無理をして楽しい人生を生きています。
苦しみが存在するのは自然です。
人が未熟である以上、苦しみが存在するのが当然なのです。
すべての人が未熟です。
すべての人が未熟であることが自然であるにもかかわらず、それを否定するのです。
自然を否定することは、不自然を招き入れるという選択です。
人生には、苦しみが存在していることが自然ですが、苦しみを否定することによって、不自然な人生を実現するのです。
不自然な人生によって得られるのは乏しさです。
あなたが豊かさを求めているのであれば、苦しみという自然な状態を受け入れる必要があるのです。
苦しみというものは、人生の目的である成長に対して、重要な役割を担っています。
無知であり、無力であるあなたが成長するためには、苦しみの助けが必要不可欠です。
苦しみの助けがなければ、あなたが成長を実現することは出来ないのです。
苦しみを否定する者は、楽しみを優先します。
未熟者の楽しみとは、自己の利益のことです。
快楽を貪(むさぼ)ることを楽しみとしているのです。
そのため、多くの人は口に甘いものを好みます。
耳に甘いものを選び、心に甘いものを集めるのです。
しかしながら、あなたは口に甘いものは身体に苦いということを覚えておきましょう。
快楽に従って、甘いものばかりを食していれば、やがて病気が身体を蝕(むしば)むでしょう。
快楽に従って、耳に甘いものばかりを受け入れているのであれば、心は苦くなるのです。
心が蝕まれるのであれば、人生に豊かさを導くことは出来ないのです。
心に甘いものは、人生に苦いということを覚えておく必要があるでしょう。
口に苦いものは、腹には甘いものです。
快楽に従わず、克己(こっき)によって苦しみを選択するのであれば、それはあなたに多くの気付きを与えるでしょう。
人は、既知(きち)から学ぶことは出来ません。
人は、未知から学ぶのです。
簡単なことから得られるものは少なく、難しいことから得られるものは多いのです。
楽しみから得られることは、苦しみから得られることよりも少ないということを覚えておかなければなりません。
あなたが豊かな人生を求めているのであれば、成長する必要があります。
成長するためには、未知に向き合い、多くの気付きを得る必要があるのです。
人生とは、あなたが自分で選択するものです。
あなたは自分の選択によって、豊かさを得ることも、乏しさを得ることも出来るのです。
自由に選択することが許されているのです。
どうするかはあなた次第です。
心に余裕があれば、いつもより少しだけ苦しいことを選択してみましょう。
そうすれば、あなたはいつもの習慣を抜け出して、新たな気付きを得ることが出来ます。
新たな気付きの積み重ねこそが、人生を豊かなものにするのです。
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