人は、迷いを避けることは出来ません。
人生とは、迷いの道なのです。
すべての人は迷いと共に生きなければなりません。
多くの人は迷いを退(しりぞ)けようと努めます。
しかしながら、迷いを退けることは出来ません。
なぜなら、迷いとは、自らの弱さであるからです。
多くの人は、迷いを悪いものとして扱います。
しかしながら、迷いは決して悪いものではありません。
迷いとは、弱さが露出した状態です。
人は、迷いによって、弱さを認識することが出来るのです。
人生の目的は成長です。
それは、弱さを強さへと変えていく作業です。
迷いが示さなければ、自らの抱える弱さの存在に気が付かないのです。
人は、迷いによって弱さを強さへと変えていく機会を得ているということを理解しなければならないのです。
人生の目的を果たすためには、迷いは必要不可欠です。
あなたが成長するためには、迷いの助けが必要なのです。
多くの人は、迷いを退けようと努めますが、それでは、真(まこと)の成長を実現することは出来ないのです。
弱さを強さへと変えない限り、人が成長することは出来ません。
弱さを退け、結果として放置するのであれば、成長を実現することは出来ないのです。
しかしながら、独りであっては、迷いは生じません。
迷いとは、他者によって生じるものなのです。
人は独りでは生きていくことが出来ません。
すべての人は、他者と何らかの関わりを以(もっ)て生きているのです。
人生は、独断によって築くことは出来ません。
独りで生きていくことが出来れば、迷いはありません。
しかしながら、人は独りでは生きていくことが出来ません。
人生は、他者の影響力を材料に築かれていくものなのです。
人生が迷いの道であるというのは、それが他者との共存であるからなのです。
他者との共存は迷いを生じさせます。
それは、仕方のないことです。
それは、目的が異なるからです。
人は、それぞれの目的を実現するために、それぞれの価値観に従って生きています。
誰一人として、同じ目的や価値観のために生きてはいないのです。
それは、人と人とが分かり合えないことを意味しているのです。
残念ながら、人と人とが分かり合うことは出来ません。
その距離が迷いというものであるのです。
人生の目的や価値観の違いによって、人は迷いを生じます。
人生が思い通りに展開するのであれば、迷いは存在しないのです。
しかしながら、人生が思い通りに展開することはありません。
それは、人生の目的や価値観がそれぞれに異なっているからです。
他者との共存によって、人生には迷いが生じます。
迷うことは良いことです。
あなたは大いに迷いましょう。
そして、苦しみましょう。
人生は、それで良いのです。
人は自らの抱える弱さと向き合い、それを克服しなければなりません。
人生に迷い、苦しむことがなければ、弱さと向き合うことも、それを克服することも出来ないのです。
人生が思い通りに展開するのであれば、人が成長することはありません。
そのような人生を生きたとしても、目的を果たすことは出来ないのです。
思い通りに展開しないからこそ、人生は楽しく、豊かであるということを理解しましょう。
人は、迷いを避けることは出来ません。
あなたは迷うために生まれたのです。
迷いを退けることは諦めましょう。
退けようとしても無駄なのです。
人が迷うことは自然です。
決して、恥ずかしいことなどではありません。
迷えることに感謝しましょう。
そうすれば、あなたは迷いの中に成長を実現することが出来るでしょう。
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