人生には、必要のみが導かれます。
この人生において、不要なものは存在しません。
それがどのようなことであっても、それは、必要であるために導かれるのです。
人生におけるすべての状況には、大切な意味があります。
そして、それには、重要な価値があるのです。
多くの人は、人生の必要とその価値を見失っています。
多くの人は、人生には不要が存在すると考えているのです。
傲慢(ごうまん)がそうさせるのです。
人は、弱い存在です。
すべての人が弱さを抱えているのです。
傲慢は、誰もが所有している自己中心的な見解です。
それは、弱さによって導かれるのです。
人は、弱さによって傲慢に陥(おちい)ります。
傲慢に陥った人は、判断を自分でするようになるのです。
すべての人は未熟です。
残念ながら、人には人生を判断することが出来ません。
人生には、必要のみが導かれるのですが、多くの人にとって、それは受け入れ難い事実なのです。
多くの人にとっては、不要が存在する方が都合が良いのです。
それは、自分の判断を正当化することが出来るからです。
多くの人は、未熟さ故(ゆえ)に自らの正しさを証明したいのです。
愚かな自尊心によってしか、自分を守ることが出来ないのです。
あなたは、人の弱さを哀(あわ)れまなければなりません。
そして、弱さに従ってはならないのです。
あなたは、人生に従わなければなりません。
なぜなら、人生以外には、必要を導けないからです。
あなたの考える必要は、決して必要などではありません。
あなたの考える必要は、偏(かたよ)ったものだからです。
導かれるすべてが必要です。
導かれるすべてに価値があるのです。
しかしながら、多くの人はその価値を見出すことをしないのです。
失ったものを無理に探す必要はありません。
なぜなら、失ったものは、失うべくして失ったからです。
失う必要があったのです。
失うことに意味があり、失うことに価値があるのです。
壊れたものを無理に直す必要はありません。
壊れたものは、壊れるべくして壊れたのです。
壊れる必要があるものを、壊れたことを惜しんで、無理に直そうとしてはならないのです。
惜しむことは、傲慢の業(わざ)です。
あなたは、惜しむ必要はないのです。
人生の判断を受け入れましょう。
人生は、あなたに必要を導きます。
必要とは、最善なのです。
そのことを理解しなければならないのです。
多くの人は、人生に逆らいます。
受け入れる必要のある必要を、不要と見做(みな)して拒絶します。
必要を拒絶すれば、必要は満たされません。
必要が満たされなければ、不要を得なければならないのです。
多くの人は、必要と思いながら、不要を得ています。
不要を得ることは、人生を乏しくするのです。
不要は、問題を引き起こします。
不要は、苦悩を導くのです。
不要を抱えるのだから当然なのです。
弱さに従ってはなりません。
必要を知っているのは人生だけなのです。
あなたが豊かさを求めるのであれば、人生に従いましょう。
人生が必要を導いていることを理解しなければなりません。
人生が何を導き、何を奪い去っても、それが必要であるということを忘れてはなりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿