支える場所

この世界には、同じ人は存在しません。

同じ人が存在しないように、同じ人生も存在しません。

人は、それぞれに役割を与えられています。

人は、それぞれの役割を果たすために生まれたのです。

役割を果たすために、目的が与えられました。

役割が異なっているために、目的も異なるのです。

人は、それぞれの目的を果たすべく人生を歩まなければならないのです。

人生は、始まりから異なります。

誰一人として、同じ始まりはありません。

しかしながら、人の目には同じように映ります。

人は誰もが赤子から人生を始めます。

そのため、始まりが同じように思うのです。

しかしながら、同じ赤子であっても、その道は既に異なっているのです。

この世界には、同じ道を歩むことの出来る人は存在しません。

それは、同じ道を歩み、同じ目的を持ち、同じ役割を果たすことに価値がないからです。

異なる道を歩み、異なる目的を持ち、異なる役割を果たすことに価値があるのです。

違うからこそ、価値を生み出すことが出来るのです。

同じであるのならば、互いに価値を奪い合わなければなりません。

それは、価値を損なう行為なのです。

価値を生み出すためには、異なる役割によって協力することです。

同じ役割を奪い合ってはなりません。

異なる役割でなければ、価値は損なわれるのです。

大切なのは、人生が異なるということを理解することです。

あなたの人生は、他の誰の人生とも同じものではありません。

それは、あなたの役割が他の誰の役割とも同じものではないからです。

始まりが異なれば、終わりも異なります。

人は、違いによって互いの価値を創造するのです。

豊かさは、支え合うことによって成り立ちます。

相手を支えることによって、豊かさは実現するのです。

あなたが豊かさを求めているのであれば、他者と異なっていなければなりません。

異なった状態によって、他者と協力するのです。

同じ役割を果たそうとすれば、一方に複数の支え役が必要となります。

そうすれば、一方には支え役が不在となってしまうのです。

それは、支えられないという状態を導くのです。

多くの人は、自分と同じ人を探します。

自分と同じ役割や目的の人を探し出すことによって、安心感を得ようとしているのです。

誰かと同じであれば、”間違えている”可能性は低いと考えるのです。

自分と同じ道を進む人を見れば、人は安心するのです。

人の心は弱いのです。

そのため、自分と同じ人を”作り上げる”ことによって、自己を正当化しようと考えているのです。

残念ながら、あなたと同じ人は存在しません。

あなたと同じ道を歩む人はいません。

あなたと同じ目的を与えられた人はいません。

あなたと同じ人生を生きる人はいないのです。

人は孤独が自然です。

あなたは、誰からも理解してはもらえません。

あなたは、誰のことも理解することが出来ないのです。

それが自然であるということを覚えておきましょう。

あなたには、あなただけの役割が与えられています。

そのことを忘れてはならないのです。

人生は始まりから異なります。

そして、終わりも異なるのです。

異なっていることが自然であるものを一緒くたに考えてはならないのです。

孤独を愛しましょう。

それは、孤立のことではありません。

誤解しないように深く考えなければなりません。

あなたは、独りで誰かの支えになるのです。

支える場所を奪い合ってはなりません。

それが大切です。