現状維持

人生は、成長のためにあります。

あなたは、人生において成長を実現しなければなりません。

この世界に存在する一切は、成長を義務付けられています。

拡大も縮小も、それは成長の過程なのです。

創造も破滅も、成長の過程に過ぎないのです。

一切は、成長を目指しているということを知らなければなりません。

あなたは、成長への道を歩んでいます。

どのような状況も、それは成長への過程です。

それ以外のことは、人生には起きないのです。

あなたは常に自分が成長の過程に存在していることを理解しましょう。

それを忘れてはなりません。

成長を実現するためには、構造を変更する必要があります。

青虫が蛹（さなぎ）と成り、やがて蝶（ちょう）に成るように、成長のためには、現状を改める必要があるのです。

人生は、あなたの現状を改めるために働き掛けます。

それは、変化として現れるのです。

しかしながら、それは、あなたにとっての良い変化であるとは限りません。

すべての変化は、あなたにとっての最善であり、良いものであるのですが、あなたにはそれを良いとは思えないということなのです。

人生には、あなたが抵抗するような変化が導かれるのです。

現状を改め、変化を実現するためには、現状を崩す必要があります。

現状を維持しているのであれば、変化は実現しないのです。

そのため、現状を崩すためには、失敗を招き入れる必要があるのです。

失敗とは、現状を維持することへの阻害（そがい）です。

失敗を招き入れることがなければ、現状に変化を受け入れることは出来ません。

現状に対する維持に成功を繰り返しているのであれば、現状は改まらないのです。

現状を維持するということは、あなたの人生を乏しくするということを理解する必要があるのです。

あなたが現状を改め、新たな学びを得るためには、失敗を受け入れなければなりません。

失敗を受け入れることがなければ、学びを得ることが出来ません。

学びを得ることが出来なければ、人生の目的である成長を実現することも出来ないのです。

失敗を避けることは出来ません。

失敗は避けられないのです。

それは、謙虚であるためです。

人は、失敗によって謙虚であることが出来るのです。

失敗することによって、これまでの常識が通用しない状況に向き合うことになります。

これまでの常識が通用しなければ、人は教えを請（こ）う必要に迫られるのです。

教えを受けるためには、謙虚でなければなりません。

謙虚でない者には、教えても無駄なのです。

それは、受け入れることが出来ないからです。

成功を続けている者は、自分が正しいと考えます。

成功を続けている者は、やがて自己を正当化するのです。

そこには、傲慢（ごうまん）が導かれます。

現状維持の成功を続けている者には、新たな変化を受け入れる度量が存在しないのです。

残念ながら、現状維持を続けることは出来ません。

それは、人生の目的が成長することだからです。

現状維持に成功を続けている者も、その方法で乏しさを得ることによって、それが失敗であることに気が付きます。

人生に豊かさを導くためには、変化を続ける以外に方法はないのです。

失敗とは、変化のための布石（ふせき）です。

人は、失敗によって変化を実現することが出来るのです。

人生において最も優れているのは、変化することです。

変化以上に良い選択は存在しないのです。

変化は失敗によってもたらされます。

そのため、誰にとっても失敗は良いことなのです。

失敗を得ることによって、あなたは居（い）た堪（たま）れない感情を抱えてしまうでしょう。

あなたはそれを苦しみだと考えてしまうかも知れません。

しかしながら、それも変化の過程だと理解しましょう。

青虫から蛹に成る過程は、決して気楽なものではありません。

蝶に成る過程は、青虫にとっては壮絶なものなのです。

変化の先に常識は通用しません。
成長は、これまでの常識を手放し、新たな常識を得ることだと理解しましょう。