この世界には、必要だけが実現します。
この世界には、不要は存在することが出来ません。
それが、どのようなものであろうとも、必要であるからこそ存在することが出来るのです。
必要と不要を区別しているのは、未熟な思考の偏(かたよ)りです。
すべての人が、未熟に生まれます。
未熟であるが故(ゆえ)に、偏見を抱えています。
偏見は、世界を歪めてしまいます。
歪められた世界は、理(ことわり)を隠してしまうのです。
理とは、真(まこと)のことです。
真とは真実のことであり、それは、本質を指します。
本質を見失った者は、誤解を手にします。
誤解は、問題を引き起こします。
問題は、苦しみを導きます。
そして、苦しみは苦悩へと変化するのです。
人生において、苦悩を避けることは出来ません。
誰もが、苦悩を生きなければならないのです。
この世界において、苦悩を知らない人はいないのです。
生まれたての赤子でさえ、生まれる苦悩を知っているのです。
しかしながら、人生の目的は苦しむことではありません。
苦しみを手放し、豊かに生きることが目的なのです。
苦しみを手放すためには、成長を実現しなければなりません。
しかしながら、成長を実現するためには、苦悩を経なければならないのです。
多くの人は、苦悩を嫌います。
それは、苦悩の意味を理解しないからです。
多くの人は、苦悩の意味を理解しないために、苦悩が不要なものだと考えるのです。
残念ながら、この世界には、不要は存在しません。
この世界には、必要だけが存在するのです。
そのため、あなたの抱える苦悩も、必要なものであるということなのです。
大切なのは、人生におけるすべての経験に、必要性を見出すことです。
あなたは、人生を意味のあるものにしなければならないのです。
人生を意義深いものにするためには、自らの考え方を改める以外には方法がありません。
残念ながら、この世界には、因果の仕組みが存在しています。
この理は、原因は、それに相応しい結果を導くというものです。
どのような原因であろうとも、それに相応しい結果を必ず実現します。
誰にも、それを避けることは出来ません。
すべての人が、因果の中に存在しているのです。
どのような人物も、自分に相応しい状況を避けることは出来ません。
どのように拒絶しようとも、自分に相応しい状況が導かれるのです。
それを避けることは出来ません。
なぜなら、あなたは、それを学ばなければならないからです。
残念ながら、この世界においては、理想は実現しません。
しかしながら、多くの人は理想の実現を望みます。
しかしながら、理想は実現しないのです。
理想とは、頭の中で考える幻想です。
理想とは、妄想(もうそう)に過ぎないのです。
根拠の無いものは、因果の仕組みによって実現することが出来ないのです。
この世界には、事実だけが実現します。
原因という事実が存在しなければ、結果という現実は実現しないのです。
現実とは、魂が所有する事実のことです。
あなたの本質は、思考ではありません。
思考は、魂の”癖(くせ)”に過ぎないのです。
本質は、思考を生み出している魂なのです。
人生は、魂のために存在しています。
魂を改善するための人生なのです。
そのため、因果の仕組みは魂のために働きます。
しかしながら、あなたには、自らの魂を認識することが出来ません。
そのため、目の前の状況の意味を理解することが出来ないのです。
大切なのは、人生を信じることです。
目の前の状況を信じて受け入れることなのです。
思考で生きている者には、意味を理解することが出来ません。
そのため、意味が分からなくても良いのです。
あなたは、目の前の状況を自分には相応しくないと思うかも知れません。
しかしながら、人生には、必要だけが実現するのです。
そのことを覚えておきましょう。
心臓が動いている理由を知る者はいません。
しかしながら、それが必要であることは分かるはずです。
人生は、それと同じなのです。
苦悩を嫌ってはなりません。
意味を探しましょう。
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