すべての人は、幸福を求めています。
すべての人は、幸福が良いものと思っているのです。
幸福とは、満足することです。
満足している状態を幸福というのです。
すべての人は、満足を求めています。
それは、満足することによって、心の平安を得られるからです。
多くの人は、心の平安を良いものと思っています。
それは、心が安定していることは楽だからです。
すべての人は、不幸を嫌います。
すべての人は、不幸を悪いものと思っているのです。
人は、それぞれの幸福を求め、それぞれの不幸を嫌うのです。
不幸とは、不満のことです。
不満の状態を不幸というのです。
すべての人は、不満を嫌います。
それは、不満を得ることによって、心が脅(おびや)かされるからです。
多くの人は、心が脅かされることを悪いことだと思っています。
それは、心が脅かされるのは苦しいからです。
多くの人は、苦しみを嫌います。
出来れば、苦しみに陥(おちい)りたくはないと思っているのです。
しかしながら、どのように避けようとしても、人は苦しみに陥ってしまうのです。
どのような人物も、苦しみに陥ります。
どのような方法も、苦しみを退(しりぞ)けることは出来ないのです。
あなたは、苦しまなければなりません。
苦しみは避けられません。
どのような方法を用いても、あなたは苦しみに陥ってしまいます。
それは、仕方のないことです。
なぜなら、この世界には、苦しみを経験するための場所だからです。
あなたは、苦しむために生まれたのです。
この世界の目的は、苦しみから学びを得ることなのです。
どこで、誰と、何をしても、あなたは苦しみに陥ります。
この世は、決して”天国”にはならないのです。
あなたは、この世で苦しみを学ばなければならないのです。
残念ながら、あなたは満足を得ることは出来ません。
あなたが得られるのは、不満だけです。
あなたは、心の平安を得ることは出来ません。
あなたが得られるのは、心の脅威(きょうい)だけです。
あなたが得られるのは苦しみだけです。
あなたは、楽を得ることは出来ないのです。
残念ながら、あなたの期待は裏切られます。
あなたの理想は実現しないのです。
しかしながら、それで良いということを理解しなければなりません。
なぜなら、あなたは未熟に生まれたからです。
あなたは無知を生きているのです。
あなたは、自分が何であり、人生が何であるのか?分かりません。
それは、何が最善であるのか?ということが分からないということなのです。
あなたが嫌っているものは、あなたにとっての最善であるかも知れません。
そして、あなたの好んでいるものは、あなたにとっての最悪であるかも知れないのです。
何が最善であるのか?を知らない状態では、判断を下すことが出来ません。
あなたは、不幸を、不満を、心の脅威を、苦しみを嫌うかも知れません。
しかしながら、それ等も大切な意味によって導かれているものなのです。
不幸や不満や心の脅威や苦しみを、軽んじてはなりません。
それ等は、あなたを成長させるために必要な気付きを与えてくれる、大切な学びなのです。
大切な学びは、受け取らなければなりません。
思い通りにならない状況には、大切な価値があるということを忘れてはなりません。
この世は決して”天国”にはなりません。
あなたは、苦しみを学ぶために生まれたのです。
生まれた意味を考えましょう。
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