自己の管理

人生に導かれるすべての状況は、あなたから始まったことです。

それがあなた以外から始まったと思い込んではなりません。

状況を責任転嫁した時点から、あなたは真実と反省と知恵と幸福を失うでしょう。

目の前の状況が誰かや何かによってもたらされたという考えは、すべての人を盲目にしてしまいます。

責任を放棄した人には真実もないため、幸福に続く道のりも存在しないということを覚えておかなければならないでしょう。

真実を見る者は幸福に続く道を見ることができます。

偽りを見る者は苦しみに続く道を見るのです。

人がこの世界で幸福に辿り着くためには、真実に従って道を行かなければなりません。

偽りに従って道を行くのであれば、人生があなたに真実を語ることはないのです。

この世界の本質は喜びであり幸福です。

すべての事象が幸福に関わるものであるのです。

人生は人に幸福を導こうとしていますが、人がそれを真実として受け取ることがなければ、人生はあなたを幸福へと導くことはできないのです。

あなたが人生を決めています。

人生は幸福に満ちた場所であれど、それを受け入れることをしない者にはそれを受け取る権利はないのです。

それは誰の責任でもありません。

すべてのことはあなたが自ら決めたことであるのです。

それが真実なのです。

あなたはそれを自分で決めていないと主張するかも知れません。

又は誰かや何かのせいでそのような選択しかできなかったと主張するでしょう。

しかしながら、人生の選択肢が決められているということはありません。

道は何通りも存在しているのです。

それが見えていないのであれば、それはあなたの責任であるのです。

どのような選択によって、どのような状況を得ようとも、それは各自の事柄なのです。

自分自身がそのように決めたから、そのような状況を得たのです。

違う可能性を選択していたのならば、受け取る状況は違っていたのです。

あなたは自らの人生を誰かや何かに対して責任転嫁してはなりません。

言い訳を使う程にあなたは自力を失います。

自らの責任から逃げる程に苦しみは増すのです。

人生を豊かなものにするためには、人生に導かれるすべての状況があなたから始まったことであるということを理解しなければなりません。

その責任を自分以外の誰かや何かに転嫁することなく、自らが反省に至れば、自己の抱える問題点が浮き彫りになるでしょう。

人は未熟です。

人には大切なことが見えていません。

大抵の人は自分自身のことを知りません。

あなたは自分が何者であるのか？という問いに対する答えを持っていますか？

自分自身のことが分からない人が、目の前の状況が自分以外の誰かや何かによって引き起こされていると、どうして言えるのでしょう？

自分自身のことが分かった人は、自身が愚かであると悟ります。

自己を管理している人ほど謙虚であるのはそのためです。

自己を知らず、管理することができていない愚かな人は、問題が外に存在していると思い込み、自らの抱えるべき責任を転嫁します。

そして、心を乱して煩い、争って苦しみ、また自己を損なうのです。

あなたはこれ以上自己を損なってはなりません。

人は喜びを以て幸福な人生を生きなければならないのです。

争いに根差した実りのない人生を生きてはならないのです。

貧しく生きてはなりません。

人は身も心も状況も豊かに生きなければならないということを覚えておきましょう。

あなたはそれらのどれも損なってはなりません。

そのためには、すべてが自分から始まっているということを理解し、そのように行わなければならないのです。

誰かや何かはあなたの人生に関係ありません。

あなたが喜ぶのも、苦しむのもあなたから生じたあなたの責任なのです。

あなたが喜ぶようにしたのです。

あなたが苦しむようにしたのです。

人のことはどうでも良いのです。

自分の行いを管理していればそれで良いのです。

自己のコントロール以外の方法によって、人生が豊かなものになることはないのです。

自分を反省し、改善することなく、人生が豊かなもになることはないということを理解しましょう。

あなたは愚か者ではありますが、いつまでも愚かなままではならないのです。

経験から学習しましょう。

愚かなまま歳を取ってはなりません。

人生を怠けてはならないのです。

あなたは自己を正しく管理しましょう。

それ以外のことは問題ではなく、必要でもありません。

すべてがあなたから始まるのであるから、それを正すのは当然のことなのです。