大切なことを忘れてはなりません。
大切なことを忘れるのであれば、そこには苦しみが導かれてしまうでしょう。
自然界を見なさい。
それは、共存共栄の精神によって育まれています。
自然界は互いに協力することによって、繁栄を目指しているのです。
自然界には自我というものは存在しません。
個々で見れば自分のために行っているように思える行為であっても、それは全体のためのものであって、利己的に行われるものではないのです。
人は自我を与えられています。
それは、人が成長するために必要なことです。
自我によって人は成長するように求められているのです。
暗闇の中に光を見ることによって、人は希望を見出すことができます。
人生に苦しみが存在しないのであれば、幸福は存在しないのです。
陽と陰、二つの相反する力によって、すべてが一つであるということを覚えておかなければならないのです。
大切なのは、敵を作り、好戦的に生きることではありません。
多くの人は自我により恐怖を覚えています。
恐怖によって不安や不満を覚えるのです。
不安や不満などの破滅的な力によって、人は苦しみを得るのです。
大切なのは、人が魂の成長のために人生を生きているということです。
自然界は、成長を目指します。
それ以外を目指すことはありません。
自然界に存在するすべての生命が、自然界の発展のために働いているのです。
自我によって生きている生命は存在しません。
自然界の生命は、自らの役割を知っているのです。
自我を主体として生きている者には分かりません。
それは、全体のことが分からないからです。
自我によって、人は視野を狭めます。
視野が狭いがために、陰の部分を受け入れることができずにいます。
自分にとって不利なことや、嫌いなこと、苦しいことを拒絶し、そこから遠ざかるのです。
広い視野の持ち主は、すべてのことが何かの理由によって導かれているということを理解しています。
そして、そのすべてが役に立つということも知っているのです。
未来の結果を知ることはないにしても、それが無駄でないということは分かるのです。
自分勝手に生きている者には、それがどのような理由によって導かれたのかを理解することはできません。
その理由を考えようともしないでしょう。
苦しいことにあっては、子どものように乱れるのです。
経験を経た大人は、それが無駄にはならないということを理解することができます。
それは、これまでがそうであったからです。
今までに経験したことのすべてが、何かしらの形で支えとなっていることを、経験を通じて理解することができたのです。
経験の少ない子どもには、それが無駄であるように思えてしまいます。
経験が少ないがために、理解が深まらないのです。
精神の成熟した者ほど、共存共栄によって生きようとします。
大人は協力します。
それは、協力する方が良い結果を導くことを知っているからです。
精神の未熟な者ほど、自分勝手に生きようとします。
子どもは我が儘を通すのです。
それは、協力することのメリットに気が付くことがなく、また、浅はかな思考によって目の前の利益や欲望を貪(むさぼ)る以外には考え付かないのです。
あなたは大切なことを忘れてはなりません。
自分勝手に生きるのであれば、争いによって互いに滅ぶことになります。
自然界に生きる生命が自分勝手に生きれば、すぐに種は途絶えてしまうでしょう。
種が受け継がれ、守られるのは、共存共栄の精神によって生きているという証なのです。
互いに助け合わなければ滅びます。
自分さえ良ければ良いなどと、浅はかに考えてはなりません。
そのような考えであっては、長くは持ちません。
互いに助け合うことが大切なのです。
自我を断ち、恐怖を克服しましょう。
人は愛によって生きることが求められているのです。
思いやりや優しさを大切にしましょう。
どのような苦しみを得たとしても、大切なことを忘れてはなりません。
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