あなたは許さなければなりません。
	不満を抱えるということは、許していないということです。
	多くの人が不満を抱えています。
	その心は怒りに満ちているのです。
	誰かに対して、何かに対して、それを許すことができないでいるのです。
	許すことができなければ、怒りに苦しむことになります。
	怒りの行き着く先は苦しみです。
	怒りが苦しみ以外に辿り着くことはありません。
	多くの人が苦しんでいるのは、怒りが心の中に存在しているからです。
	怒りはどこから来るのでしょう?
	それは、心の歪みからです。
	すべての人の心は歪みを所有しています。
	それを正す(成長する)ために人生を生きているのです。
	すべての人は自らの心の歪みと向き合わなければなりません。
	それは、誰にとっても苦しいことです。
	歪みは様々な感情として導かれます。
	その中で最も用いられるのが怒りの感情です。
	それは、最も分かり易い状態をあなたに知らせるのです。
	怒りほど強い感情はないのです。
	そのため、心は怒りによってあなたに気付きを促(うなが)します。
	あなたにとって最も分かり易いのは怒りの感情であるため、あなたはそれに苦しむことになるのです。
	小さな不満も、あなたにとっては苦しみとなります。
	それは、心が歪みを取り除くようにと促しているのです。
	目の前に導かれるすべての状況が、あなたの心の歪みを解消するための作業です。
	それ以上でも、それ以下でもないのです。
	多くの人は愛着やトラウマなどの特別な感情によって目の前の状況を区別していますが、それは間違いなのです。
	すべては心の歪みを取り除くための作業に過ぎないということを理解する必要があるのです。
	これは、冷静であれということです。
	特別な感情によって学びを分け隔ててはならないのです。
	冷静に、懸命に、謙虚に学ぶ必要があるのです。
	怒りの感情に捉われる人は、その対象を許すことができません。
	許すことができないという引っ掛かりのある状態は、感情の歪みに他なりません。
	その引っ掛かりが解消されなければ、心の歪みは解消されないのです。
	心の歪みが解消されなければ、同じ苦しみを何度でも味わうことになるのです。
	誰かに助けてもらったとしても、あなたは同じことを繰り返します。
	それは、外部からの協力によって状況が変わるだけでは、あなたの心の歪みが解消されたことにはならないからです。
	あなたは許さなければなりません。
	許すという心の変化を実現することがなければ、心の歪みが解消されることはないのです。
	誰かや何かを許すことは簡単なことではありません。
	それは、あなたにとって最も難しいことでしょう。
	あなたの自尊心がそれを許さないのです。
	しかし、あなたは許さなければなりません。
	なぜなら、あなたは既に許されたからです。
	あなたが許されているにもかかわらず、誰かや何かを許さないということは間違っているのです。
	あなたは過去を振り返ってみましょう。
	あなたは既に許されているはずです。
	あなたが幼い頃には、多くを許されたはずです。
	過去のことは忘れているでしょうが、思い出す必要があるのです。
	あなたは既に多くを許されています。
	今度は、あなたの番なのです。
	恩(おん)を仇(あだ)で返すようなやり方を選択してはなりません。
	あなたは許すことができます。
	ただ、忘れているだけです。
	思い出せば良いだけなのです。
	素直な自分によって冷静に眺めてみましょう。
	あなたは、誰であっても、何であっても許せるはずです。
	すべては”神”のものです。
	心にとめておきましょう。
	
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