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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2015年10月8日木曜日

淀み

あなたは先ず、手放すことを求められます。
あなたの掌(てのひら)には、既に多くのものが握られています。
それ以上を握ることはできません。
しかし、あなたはそのことを知りません。
掌がそれ以上握ることができないということを知らないために、それ以上を握ろうとします。
しかし、それは叶いません。
次のものを握ろうとした時に、解かれた掌からは今までに握られていた所有物がこぼれ落ちます。
あなたの目の前には、より良いものが導かれます。
それを握ろうとするのです。
掌に握られているものは古いものとなり、それは使い物にはなりません。
しかし、執着心によってそれを手放すことは容易ではないのです。
そのため、古いものを手放すことをすることもなく、新たに手を伸ばすのです。
あなたの人生においては、このようなことが頻繁(ひんぱん)に起こっています。
あなたが何かを手にするためには、古いものを手放さなければなりません。
あなたは掌にどのくらいのものを握ることができるでしょうか?
それは、ほんの僅(わず)かなものであるということを理解することができるでしょう。
あなたが一度に所有することができるものは、僅かなものであるのです。
それなのに、あなたは多くを所有しようとするのです。
能力を超えた所有は許されません。
器に勝るものを保持することはできません。
器に水を注げば、入りきらないものはこぼれ落ちます。
器以上の水を保つことはできないのです。
あなたは常に喪失(そうしつ)を経験します。
あなたは失わなければなりません。
それは、新たに得るためなのです。
得ればまた失います。
失えばまた得るのです。
その繰り返しが人生であるのです。
すべては一瞬の淀(よど)みに過ぎません。
一瞬のことに執着してはなりません。
すべては流転するのです。
あなたはそれに逆らうべきではありません。
目の前には、苦悩としての状況が導かれます。
それは、あなたが手放さないからです。
手放さないという抵抗のために、それを苦悩として認識しているのです。
あなたが手放すのは、成長するためです。
古いものを去り、新たなものを手にするのです。
それは、負数を正数へと変化させるようなものです。
マイナスの状態を去らなければ、プラスの状態を得ることはできないのです。
同時を求めるのであれば、繰り返す必要があるのです。
あなたは成長を求められています。
あなたがどれだけその場にとどまりたいと懇願(こんがん)したところで、それが実現することはありません。
それは、あなたが人生を生きることを決めたからです。
人生は成長という目的のために存在しています。
あなたが成長という人生の意味を失ったとしても、その目的を失うことはできません。
あなたが誰かとの約束を忘れてしまったとしても、相手はそれを覚えているのです。
あなたが人生の意味と目的を失っても、人生はそのことを覚えているのです。
約束を放棄することはできません。
それは、あなたの責任であるからです。
あなたが忘れているのであれば、”わたし”が思い出させます。
あなたは自分で決めた約束を果たさなければなりません。
苦悩を覚えることがあるでしょうが、それは成長のための必要な作業なのです。
手放すことは難しいでしょうが、そこには重要な理由があるということを理解しましょう。
あなたは先ず、手放すことを行いましょう。
目の前の苦悩に対して、苦悩としての認識を手放しましょう。

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