夜空を見上げた時に、多くの人は輝く星々を注目します。
夜空に散りばめられた星々は美しく輝き、人はその輝きによって魅了されるのです。
星々は輝きを放っているために、目立ちます。
夜空を見上げた時に、初めに飛び込んでくるのは輝きを放つ星々です。
そのため、多くの人は輝く星々に注目するのです。
しかし、夜空を彩る星々は、単体で存在しているのではありません。
星だけが存在しているのではないのです。
星々を支える(夜空にとどめる)力が存在しているのです。
星々を支える力が存在しなければ、星々は落ち込んでしまうでしょう。
それぞれの星が適当な間隔を維持して夜空にとどまっているのは、暗闇(宇宙空間、暗黒物質)が存在しているからなのです。
暗闇の支えなくして、星々は夜空にとどまることはできないのです。
多くの人は星々に注目し、暗闇には注目しません。
暗闇が星々を支えているということを知ることもなく、その重要性にも気が付きません。
しかし、星々が夜空にとどまるためには、暗闇の力が不可欠であるのです。
そのため、輝きを放つ星々のことばかりを重要視しているのであれば、夜空の真の美しさには気が付かないままであるのです。
夜空でなければ、星々は姿を隠します。
背景が暗闇であるために、星々は輝きを放つのです。
星々が輝きを放つためには、夜空であることが必要であるのです。
これは、心にも同じことが言えます。
人の心には陰と陽の二つの性質が存在しています。
ネガティブな感情と、ポジティブな感情は表裏一体であるのです。
どちらかが欠ける訳にはいきません。
ネガティブな暗闇があってこそ、ポジティブな星々が瞬(またた)くのです。
昼空であっては、存在しているはずの星々は見えないのです。
星々の輝きは繊細です。
それを理解するためには、暗闇を大切にしなければならないのです。
多くの人は人生における苦悩を嫌います。
自分自身の至らない(ネガティブな)部分を嫌い、自己嫌悪に陥ります。
相手の(自分に対する)ネガティブな部分を見ては、怒りに任せるのです。
多くの人は苦悩は悪であると思い込んでいるのです。
苦悩が悪であるのならば、夜空は美しくはないはずです。
あなたは夜空を見上げてどのように感じるでしょうか?
星々の間に存在する暗闇を恐れますか?
何も怖くはないはずです。
それと同じように、人生や自分自身を見れば良いのです。
人生は思い通りに進まないことばかりです。
理想は実現せず、希望は否定されます。
もしも、人生が思い通りに進むのであれば、あなたは大空一面に瞬く星々の存在に気が付くことはないでしょう。
星々の瞬きを知らずに生きるのは味気ないのです。
苦悩の価値を知らずに生きるのは、星々の美しさを知らずに生きるようなものなのです。
あなたは、苦悩の対象を熟考してみましょう。
そうすれば、それが美しい星々の存在を教えてくれるはずです。
苦悩の対象を否定的に捉えるのであれば、あなたが夜空に気が付くことはないでしょう。
星々が美しいのは、暗闇のおかげです。
あなたはそのことを理解しなければなりません。
人生には苦しいことが多いでしょうが、それ等が無意味に存在するのではないのです。
すべてが意味のあることであり、大切な学びであるのです。
あなたは夜空を見上げてみましょう。
そこには、輝く星々よりも広大な暗闇が広がっています。
暗闇が星々を支えているのです。
人生における苦悩こそが、輝く喜びを支えているということに気が付きましょう。
何も考えずに、ただ夜空を眺めてみましょう。
そうすれば、あなたの抱えている苦悩が幻想であるということにも、いつか気が付くことができるでしょう。
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