未来を知ることはできません。
それは、因果の仕組みによるところです。
因果の仕組みが存在する以上は、原因によって結果は違うのです。
原因によって結果は確定しますが、それは、一定の未来を導くということではないのです。
原因は常に変化しています。
あなたの予測する未来は、その予測を立てた時点の原因によって変化します。
未来は不確定であり、決して決められているものではないということを理解しましょう。
多くの人は結論を所有しています。
自分(の考え)が正しいと思い込んでいる人が多いのです。
そのため、自分の中では結論が定められており、それ以外の可能性を疑うことがないのです。
多くの人は決め付けています。
未来は確定してはいません。
それなのに、自分の中では既に確定していることになっているのです。
あなたは結論を急いではなりません。
自分の中の結論には注意する必要があるのです。
あなたの予測する未来は訪れません。
それは、あなたは常に変化の中に存在しているからです。
現在のあなたと、次の瞬間のあなたは違う人物です。
次の日では、一ヶ月後では、一年後では、人生を終える時には・・・
あなたは自分であっても、全くの別人であるということを理解することができるでしょう。
現在のあなたと、未来のあなたでは、その思考には大きな違いが存在しているのです。
次の瞬間には考えが変わっているかもしれません。
考えが変わったのであれば、その選択肢は違うものとなるのです。
選択肢が違えば、導き出される状況(未来)は違うものとなるのです。
多くの人は軽々しく未来を決め付けています。
「自分はこのような人間だ」「自分はこうなる」「相手は自分に対してこう思う」「あの人はこういう人間だ」
このように何かしらの結論を所有しているのです。
対象を既に断定しているのです。
しかし、それは勝手な判断に他なりません。
主観によって得ている情報を鵜呑みにしているに過ぎません。
誰かから間接的に得た情報を元にしていようとも、その情報を主体として判断しているのであれば、それは主観による勝手な判断に他ならないのです。
あなたは未来のことを知っているのでしょうか?
あなたは勝手に結論に至ってはいないでしょうか?
決まっていることなど何一つありません。
それは、原因によって簡単に変わってしまうのです。
決め付けによって判断してはなりません。
それは、世界を詰まらない場所に固定してしまいます。
決め付けによって、すべては自由を失うのです。
あなたは自由な世界に生きています。
あなたは自由に人生を創造することができるのです。
勝手な決め付けによって結論を急いではなりません。
自分についても、他人についても、あなたは結論を持ち出してはなりません。
無駄なことなど何一つ無いのです。
すべてが有効的な選択肢であるということを理解しましょう。
詰まらない人生とは、自由を失った人生のことです。
それは、”自分”を生きることができないということです。
あなたの行う決め付けは、所有する価値観(思い込みや洗脳)によって導かれる偏見です。
それは、無知から生じます。
あなたは自分が何者であるのかを知っているのですか?
”自分”すら知らない者が、どうやって未来を知るのでしょうか?
あなたには未来を知ることはできません。
あなたの未来を知る者もいないのです。
あなたの未来を知っている者が現れたら注意しましょう。
それは、詐欺師の可能性が高いでしょう。
自分の未来を知っていると考えるのであれば、同じように注意が必要です。
世界は、空のように不確定でありながら、確定しています。
矛盾しているように聞こえるかも知れません。
空は、変化し続けていることは確定しているのです。
あなたの人生も変化し続けています。
それを固定することはできないのです。
結論を急いではなりません。
長い目で見ましょう。
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