感謝を受ける人は尊(とうと)いものです。
人は、感謝を受けなければなりません。
本来、人は尊い存在です。
しかし、その尊さを見失っています。
人の心は弱いものです。
多くの苦難に会えば、すぐに挫(くじ)けてしまいます。
人生とは、自らの魂が抱える歪みの矯正であり、成長のための治療であるのです。
そのため、人生には苦悩が絶えません。
すべての人が苦悩を得るのは、自分の内に苦悩を抱えているからなのです。
多くの人はその状態にとどまります。
苦悩を克服しないままに人生を終えるのです。
しかし、あなたは苦悩を克服しなければなりません。
苦悩を克服するためには、感謝を受ける人にならなければならないのです。
この世界には因果の仕組みが働いています。
すべての結果には、それに相応しい原因が存在しています。
どのような人物も、因果を否定することはできません。
あなたの受ける状況は、あなたの抱える原因によって導かれた当然の結果であるのです。
すべては自らによって導かれます。
あなたの心根や行為が、人生を決めるのです。
あなたが何を受けているかによって、何を抱えているかを知ることができるのです。
あなたが苦悩を受けているのであれば、心根や行為がそれに相応しいものであるのです。
あなたが敵意を受けているのであれば、それに相応しいのです。
そのような状態であっては、人が平安を実現することはできないのです。
大切なのは、自らの在り方です。
ただ、それだけなのです。
どのような状況に対しても感謝することができる人に、敵意が向けられると思いますか?
そのような人が苦悩を受けるでしょうか?
感謝することができていないから敵意が向けられ、感謝することができていないから苦悩を受けるのです。
ただ、それだけなのです。
誰かや何かのせいにすることなどできないのです。
それが無知による羞恥(しゅうち)であることは、後になって分かることなのです。
あなたは人生に対して、他人に対して、何を以て接しているでしょうか?
あなたは何を受けていますか?
それはあなたの内を教えているのです。
誤解を許してはならないのです。
尊い人は感謝を受けます。
尊い人は、その存在に感謝されるのです。
あなたが相手に感謝されるのであれば、尊い人でしょう。
しかし、相手に敵意を向けられるのであれば、そうではありません。
尊い人でなければ、苦悩を受け続ける必要があるのです。
受けるものはすべて、自らが与えたものです。
ありのままに返るのです。
あなたはどれだけの人に感謝されたでしょうか?
しかし、それは言葉の感謝ではありません。
心よりの感謝なのです。
あなたに会えて良かったと、心よりの感謝を受ける人になるのです。
尊い人になることは尊いのです。
この世の財宝や権力を得るよりも、尊い人の方が尊いのです。
装飾(そうしょく)に耽溺(たんでき)し、真の尊さを見失ってはならないのです。
物を遺すよりも、人を遺した方が尊いのです。
あなたは感謝を受ける人にならなければなりません。
しかし、企(たくら)みによって受けてはなりません。
重要なのは、相手の心よりの感謝であるからです。
強要しても尊くないのです。
自らがどう在るべきなのかを考えましょう。
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