人は既に所属を所有しています。
あなたは既に何かに所属しているのです。
あなたは人間に所属しています。
あなたは性別に所属しています。
あなたは個性に所属しています。
あなたは人種に所属しています。
あなたは国に所属しています。
あなたは民族に所属しています。
あなたは文化に所属しています。
あなたは心に所属しています。
あなたは思考に所属しています。
あなたは言葉に所属しています。
あなたは価値観に所属しています。
あなたは時間(過去、現在、未来)に所属しています。
あなたは家族に所属しています。
あなたは絆に所属しています。
あなたは自我に所属しています。
あなたは宗教に所属しています。
上げれば切りがありませんが、あなたは様々なものに所属しているのです。
それは、意識的な所属でもあり、無意識的な所属でもあります。
しかし、所属を所有していることは事実です。
所属は執着を生み出します。
それがどのような所属であろうとも、あなたはそれを守ろうとするのです。
自分が所属しているものは、何であっても居心地が好く愛おしいのです。
それを離れることは簡単ではありません。
しかし、所属とは後天的な発生であり、幻想に過ぎません。
それは有るけれども無いのです。
多くの人は所属を大きな(重要な)ものと考えています。
所属によって安心感を覚え、所属によって満足しているのです。
しかし、どれだけ所属に頼っても、それは幻想に過ぎないためにすぐに消え去ります。
あなたの頼りにしている柵は、風雨にさらされて簡単に崩壊するのです。
柵の中に安心感と満足を覚えていた家畜は、柵が壊れると同時に外の世界に怯え、大きく悲鳴を上げるのです。
そして、獣によって簡単に捕らえられ、命を失ってしまうのです。
所属を頼りにしなければ、命を失う可能性は低いものであったのです。
しかし、所属したために簡単に命を失うのです。
あなたの所有している所属は、本当にあなたを守るでしょうか?
それが幻想でないと言い切れるでしょうか?
この世界に幻想以外の核心が存在するのでしょうか?
柵の外に出なければ、世界を理解することはできません。
あなたはできる限りの所属を考え直すように心掛けましょう。
孤独に歩まなければ幻想に騙されてしまうのです。
家畜が見ている世界は幻想に過ぎないのです。
それぞれが所属を離れるのであれば、物事の核心に迫ることもできるでしょう。
しかし、所属によって群れるのであれば、物事の核心に迫ろうとしても、それを善意によって拒まれることもあるのです。
所属は意識を引き下げます。
あなたが向上を求めていても、それが難しくなるでしょう。
そのため、所属には注意しなければなりません。
できる限り孤独に歩み、孤高を目指しましょう。
それぞれが孤独であり、孤高であれば、それぞれが真理(核心)に目覚めます。
それを持ち寄ることによって、向上が実現するのです。
しかし、それは所属するということではありません。
あなたは所属の在り方を見直しましょう。
執着や依存を生み出す所属は、あなたの道を拒みます。
あなたは既に所属を所有しています。
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