あなたは、自らの生きる道を探さなければなりません。
それは、生きる方法です。
あなたには、自分の生きる方法があるのです。
それは、心地の好い生き方のことです。
そこでは、生じる問題が喜びとなります。
そこには、苦しみというものは存在しないのです。
あなたが苦しみを感じているとすれば、それは、その生き方が自分に相応しくないからです。
誰かや何かがあなたを苦しめているのではありません。
多くの人がそのように誤解していますが、その歪みを信じてはならないのです。
あなたの生き方が、問題を苦しみとしているだけなのです。
問題は苦しみではないのです。
なぜなら、問題の本来の目的は、問題提起にあるからです。
問題は、間違いを指摘しているに過ぎません。
間違いを指摘してもらえるということは、間違いを正すことができるということなのです。
それ以上の喜びが存在するでしょうか?
間違いを正すことによって、あなたは成長することができるのです。
成長こそが喜びであり、あなたは問題によって喜びを得ているということになるのです。
そのため、問題とは喜ぶべきものであり、決して苦しみの対象ではないということを理解しましょう。
あなたは、問題が苦しみではないということを理解する必要があるのです。
そのように信じることができなくとも、問題が苦しみではないという知識を所有しておきましょう。
そうすれば、やがて問題が喜びであるということを受け入れることもできるようになるからです。
あなたは、古い生き方に守られています。
それは、親鳥が雛(ひな)を固い殻(から)の卵で守るようなものです。
雛は、殻によって守られます。
殻がなければ(自然界においては)雛は生まれることができないのです。
そのため、雛にとって卵の殻とは重要な守護であるということです。
しかしながら、雛が生まれるためには、今までは守護として役立っていた殻が障壁(しょうへき)となるのです。
それは、雛にとっては問題として映るでしょう。
そのため、雛は殻を砕(くだ)き、問題を解決するのです。
雛は、初めの問題として、自らを守護する殻に向き合わなければならないのです。
力の無い雛にとっては、とても大きな問題となるでしょう。
しかしながら、殻を砕くことができなければ、自然界において生きていくことは難しいのです。
そのため、雛は自分の力によって殻を砕く必要があるのです。
あなたにとっての殻とは、古い生き方です。
古い考え方、捉え方、方法は、今までのあなたの守護となり得たでしょう。
しかしながら、それを砕かなければそれ以上の世界を得ることはできないのです。
多くの人は、古い生き方によって自分を守護しようと考えています。
そのため、同じことを続けるのです。
雛が殻を砕かなければ、窒息して死を迎えるのです。
時が来れば、すべての人が選択を迫られるのです。
あなたは選ばなければなりません。
古いこれまでの生き方か、新しい今までにない生き方か、選ばなければならないのです。
どちらにもリスクは存在します。
しかしながら、片方には可能性が広がり、片方にはそれがありません。
あなたは二つのリスクの中から、小さなリスクを選ぶ必要があるのです。
どちらを選んでも、それはあなたの自由です。
しかし、あなたが豊かな人生を求めているのであれば、殻を砕かなければなりません。
古い生き方(過去の教育)は、やがてあなたを窒息させるのです。
窒息の苦しみに遭(あ)いながら、殻を砕かない者は死を得るでしょう。
あなたが苦しんでいるのは、古い生き方に窒息しかけているからなのです。
問題が苦しみとなるということは、その生き方には限界があるということです。
雛は、自然界において生存する可能性のある最低限の肉体を手にした時点において殻を砕きます。
それは、それ以上待つことは大きなリスクを選ぶことになるからです。
この世界には、死のリスクか、生のリスクしかありません。
肉体の生存は勿論のこと、心の生存にもリスクが存在するということを覚えておきましょう。