あなたは、理解を深めなければなりません。
	理解を深めなければ、どのような謎も解けることはありません。
	目の前に横たわる謎を解かなければ、あなたが満たされることはないのです。
	謎を抱えて生きることは苦しいことだと知りましょう。
	多くの人は自分が苦しみを抱えていることにさえ気が付いていません。
	苦しみの中に生きているにもかかわらず、自分が苦しくはないと思い込みたいのです。
	多くの人が幸福ではない状態を幸福であると思い込むことによって、自分の現状に納得しようと努めています。
	あなたは本当に苦しくないのですか?
	あなたは本当に幸福なのでしょうか?
	素直に考えてみなければなりません。
	多くの人は、自己を正当化することによって、苦しい現実から逃避しようとしています。
	そして、自分を騙(だま)すことによって、幻想の幸福に酔い痴(し)れているのです。
	多くの人が酒に溺れることによって、自分自身の腑甲斐(ふがい)なさを忘れようとしているようなものです。
	多くの人が睡眠中に見る夢の中に生きているようなものです。
	睡眠中に見る夢の中では、あなたは何も掴むことができないのです。
	そこには何も無いのです。
	何も無いものを有ると思い込んでいるのです。
	”有る”のは、目の前の現実の中です。
	睡眠中の夢の中には何も無いのです。
	現実逃避によって、幻想に酔い痴れてはなりません。
	睡眠中に見る夢は必ず覚めます。
	あなたが幻想の幸福に酔い痴れたところで、現実は確実に迫っているのです。
	無知に生きることは、人を幻想の中にとどめます。
	幻想を喜んだところで、心が満たされることはありません。
	酒に酔うのを喜んでいる者が、酒が切れても喜んでいるでしょうか?
	酒が切れると喜びも無くなるために、再び酒に酔うのです。
	そのような方法によって、心が満たされるでしょうか?
	あなたは良く考えなければならないのです。
	多くの人は無知が苦しみであるということを知りません。
	そのため、苦しみを誰かや何かのせいにしているのです。
	誰かや何かがあなたを苦しめることはありません。
	誰かや何かがあなたを傷付けることなどできないのです。
	無知であるが故(ゆえ)に、愚かなことを考えるのです。
	そして、愚かな言動を発するということを覚えておきましょう。
	理解を深める必要があります。
	幻想の幸福に酔い痴れている場合ではないのです。
	幻想から覚める時、あなたは時間が無いと喚(わめ)き立てることになるでしょう。
	時間は十分に与えられていたのです。
	しかしながら、深く眠り、それを無駄にしたのは自分自身なのです。
	そうならないために、考えを改める必要があるのです。
	無知を喜んではなりません。
	幻想の幸福に酔い痴れてはなりません。
	現状が最高であるはずが無いのです。
	人は常に無知を克服することができるのです。
	新たに知識を得れば、幸福の形も大きく変わります。
	たった一つの知識によって、あなたの幸福は崩壊するでしょう。
	今日の幸福は、明日には価値を失うのです。
	そのことを知らなければなりません。
	しかしながら、無知を喜ぶ者には、そのことが理解できません。
	あなたの考える幸福は、幻想の檻(おり)のようなものです。
	あなたを捕らえて離さないでしょう。
	檻で長く過ごした動物は、檻の外を恐れるのです。
	檻がどのように劣悪な環境であったとしても、檻の中の方が良いと思い込んでいるのです。
	あなたは、自分がどこにいるのか?を考えましょう。
	無知によって、幻想の幸福に酔い痴れている暇などないのです。
	人生を考えなければなりません。
	
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