人生を豊かなものにするために大切なのは、争いを持ち込まないことです。
	どのような状況に対しても、争いを持ち込んではなりません。
	争いとは分裂であり、破滅を導くのです。
	それは、乏しさを導く方法であって、豊かさを導く方法ではありません。
	すべての豊かさは、争いによって滅びるのです。
	争いを招き入れてしまえば、どのような豊かさも維持することはできないのです。
	堅固な組織も、小さな争いによって崩壊するのです。
	人生に争いを持ち込むのであれば、そこから豊かさの崩壊が始まるということを覚えておきましょう。
	多くの人が、大切な人生に対して、争いを招き入れています。
	多くの人が人生に豊かさを得ないのは、争いと共にあるからです。
	争いと共に生きる人が豊かさを得ることはできません。
	巨大な石垣も、一つの落石によって崩壊します。
	小さなことが切っ掛けになって、全体の崩壊が始まるのです。
	あなたが豊かさを求めているのであれば、小さな争いに気を付けなければなりません。
	では、争いは何によって引き起こされるのでしょうか?
	あなたは、争いの起源を知っておく必要があるのです。
	争いの原因、それは所属です。
	何かに属することによって、そこには争いが生じます。
	所属とは、偏(かたよ)りです。
	偏りによって、すべてはバランスを崩すのです。
	争いとは、バランスを崩している状態のことです。
	バランスを崩しているのであれば、どのようなものも倒れてしまいます。
	倒れないようにするためには、バランスを保つことなのです。
	バランスを保つためには、それを崩している原因である偏りを解消すれば良いだけです。
	それは簡単なことのように思えますが、多くの人にとって、所属を解消することは困難です。
	すべての人が何かに所属しています。
	すべての人が、偏りを所有しているのです。
	人にはそれぞれの信念があり、それに従うことが普通です。
	そのため、所属を解消することに対して、恐怖を覚える者もいるのです。
	多くの人は、所属を喜びます。
	しかしながら、所属は争いを生み出すのです。
	そのため、多くの人は、それぞれの所属の一員として争うのです。
	属すれば敵対します。
	取り分け人は、細かく属するのです。
	人間は、所属の意識が強いということを覚えておきましょう。
	そのため、人は多くの争いを経験しているのです。
	大切なのは、所属の意識を拡大することです。
	人は、個人への所属、性への所属、家族への所属、仲間への所属、信仰への所属、種族への所属、地域への所属、国への所属・・・
	多くの所属を得ますが、それが小さな規模になるほどに争いは激しさを増します。
	それは、所属が小さくなるほどに、距離が狭まるからです。
	人は、範囲を狭めるほどに争うようにできているのです。
	狭量(きょうりょう)な者は常に争っています。
	それは、所属の規模が小さいからに他なりません。
	利他的な思考よりも、利己的な思考の方が争うのです。
	あなたが人生に対して乏しさを感じているのであれば、争いを持ち込んでいるはずです。
	この世界では、争うことは乏しさを招くのです。
	争いによって豊かさを得ることはできません。
	そのような人は今までにいません。
	そして、これからもいないのです。
	豊かな人生を望むのであれば、争いに注意しましょう。
	状況に対して争いを招き入れそうな気がしたら、所属を疑いましょう。
	何かと争うよりは、所属を手放した方が有益です。
	多くの人はそのことを理解しませんが、あなたは覚えておきましょう。
	所属など、偏見に過ぎません。
	”正義”に所属するために、悪を生み出しているという矛盾に気が付きましょう。
	人は、正義という偏見を笠(かさ)に着て争っているのです。
	正義に属さなければ悪は存在しません。
	所属を手放し、争いを手放しましょう。
	そして、豊かな人生を得ましょう。
	
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