大きなことを成すには、小さなことを成さなければなりません。
小さなことを成さずに、大きなことを成すことはできないのです。
すべての大きなことは、小さなことの積み重ねによって成り立っているのです。
小さなことを積み重ねることがなければ、大きなことは成り立ちはしないのです。
大切なのは、小さなことを積み重ねることです。
残念ながら、あなたにできるのは小さなことだけです。
そして、それを積み重ねることだけなのです。
多くの人は、大きなことを求めています。
多くの人は、大きなことができると考えているのです。
しかしながら、あなたにできるのは小さなことだけです。
多くの人は理想を追い求めますが、それを実現することはできません。
理想を実現する力はなく、目の前には常に理想とは異なる現実が導かれるのです。
理想とは、大きなことです。
そして、現実とは小さなことなのです。
多くの人は小さなことを蔑(ないがし)ろにします。
小さなことに価値を見出すことをせずに、それを否定するのです。
多くの人は、小さなことを嫌います。
地味であり、地道な作業を嫌うのです。
多くの人は、派手であり、手っ取り早い作業を好むのです。
多くの人が、奇跡を望んでいるのです。
しかしながら、この世界には因果の仕組みが存在しています。
導かれるすべてが、自分に相応しいものなのです。
そのため、自分に相応しくないものが導かれることはありません。
奇跡を望んだところで、そのような不自然な状況が導かれるということはないのです。
自分に相応しくないものを手に入れたところで、それを管理することはできません。
自らの力では支え切れない重荷を抱え続けることはできないのです。
そのため、いきなり大きなことを成そうとしても、それを実現することはできません。
人は、自らの力で運ぶことのできる小さな石を運び、石垣を作る以外に方法はないのです。
自らの力で運ぶことのできない大きな岩を運ぶことを夢見ていても、石垣は完成しないのです。
無理なことは無理なのです。
人生には奇跡はおきません。
自分に相応しくない状況を得ることもできません。
小さなことしか成すことができない者には、大きなことを成す力はないのです。
あなたは自分にできる小さなことを積み重ねなければなりません。
それ以外に方法はありません。
多くの人が小さなことを蔑ろにしていますが、あなたは小さなことを軽んじてはなりません。
例え小さな棘でも、それが足の裏に刺されば歩けないのです。
小さな骨でも、喉(のど)に刺されば耐えられません。
小さなことが、どれだけの力を持っているのかを理解することができるでしょう。
それでもあなたは、小さなことを蔑ろにしますか?
残念ながら、人生とは地味であり、地道なことの積み重ねです。
どのような人物も、大きなことを成すために小さなことを積み重ねたのです。
例外はありません。
あなたは、自分にはできない大きなことを成すことに執着してはなりません。
あなたは、自分にできる小さなことを成すことに執着するべきなのです。
蟻(あり)は小さな生き物ですが、自分の身体よりも何倍も大きく、重たいものを運ぶことができます。
それは、蟻が自らの力を疑ってはいないからです。
人は自らの力を疑っています。
大きなことを成すことに執着し、自らの力を疑っているのです。
蟻は大きなことを成すことができますが、人は小さなことを成すことができます。
しかしながら、人は蟻よりも大きなことを成すことができます。
それは、積み重ねるからです。
小さなことであっても、それを積み重ねるのであれば、一つの大きなことに勝るのです。
あなたは、自分にできる小さなことを成すということを大切にしなければなりません。
理想を夢見ることなく、現実を見据(みす)えましょう。
大きなことを成すために、小さなことを成しましょう。
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