このブログについて

「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2017年8月21日月曜日

器の許容

すべての器には、それに相応しい容量が存在します。
どのような器も、容量を超えて蓄えることはできません。
すべての器は、容量を越えれば溢れてしまうのです。
あなたは、自らの器というものを弁(わきま)えていなければなりません。
人は、自らの器を超えて何かを許容(きょよう)することはできないのです。
人は、それぞれに器を所有します。
それを分際と呼べば良いでしょう。
人は、それぞれの分際と共に生きているのです。
自らの分際を弁えることによって、人生は豊かなものとなっていくのです。
しかしながら、多くの人が自らの分際を弁えません。
多くの人は、分際を弁えずに多くを求めます。
多くの人は、欲深いのです。
自らの分際を超えて欲しがるのです。
理想とは、欲の形です。
現実とは、分際の許容範囲です。
多くの人が理想を求めています。
しかしながら、理想とは、許容を超えた欲求なのです。
許容を超えて欲すれば、それは器から溢れ出してしまいます。
器から溢れ出せば、汚れるのです。
汚れるのであれば、掃除しなければなりません。
これが問題であり、苦悩であるということを知る必要があるのです。
人生における問題や苦悩は、許容を超えて欲する強欲によってもたらされるのです。
あなたは、そのことを覚えておかなければならないでしょう。
どのような胃袋も、食べ過ぎれば吐き出します。
あなたが食欲に飢えていたとしても、胃袋には限界があります。
胃袋の許容を超えて食べ続けることはできません。
食べ続ければ必ず問題と苦悩を引き起こすのです。
そのことは、誰にでも理解することのできる簡単なことです。
しかしながら、多くの人がそれを人生に当てはめて考えることができないのです。
多くの人が、より多くを所有することを求めています。
多くを所有することが安心と安全を実現すると考えているのです。
しかしながら、そのようなことにはなりません。
多過ぎる所有は、問題と苦悩を引き起こす原因となるのです。
食欲を制限することによって、人は食事を楽しむことができます。
心地好い食事を楽しむためには、胃袋の許容を超えてはならないのです。
それと同じように、豊かな人生を生きるためには、自らの器の許容を超えてはならないのです。
あなたは、自らの分際を弁えなければなりません。
抱えられる重量以上の荷物を抱えてはなりません。
必要以上に欲しがってはならないのです。
あなたは欲に溺れてはなりません。
必要以上に所有しても、豊かさは導かれないのです。
最善とは、少し足りない程度です。
満たされることは最善ではありません。
現実が満たされることはありません。
現実は、必ず少しだけ何かが足りないのです。
しかし、それで良いのです。
あなたは理想との折り合いをつけなければなりません。
器に対して目一杯に蓄えても、それを運ぶことはできません。
何事にも余裕が必要なのです。
そのことを理解しましょう。
あなたは、”まだ足りない”と思ってはなりません。
不満や不安が駆り立てても、それに従ってはなりません。
惑わされることなく、自らの分際を弁えていましょう。
理想に従ってはなりません。
何かが少し足りない現実を大切にしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿