すべての人は、人生に目的を所有しています。
どのような人物にも、目指すべき目的地があるのです。
すべての人は、意識的にも無意識的にも、目的の達成を目指しています。
目的意識を以(もっ)て生きる者は、少なからず目的地に向かって進むことが許されます。
目的意識を持たない者は、停滞を余儀無(よぎな)くされるか、道に迷います。
目的意識を持たない者は、目的地に辿り着くことはできないのです。
人生の目的とは、幸福のことです。
それは、人が幸福を目指して生きているということではありません。
目の前に問題が存在し、それを苦悩と考えていたとしても、それが人生の目的であるのならば、結果的にはそれが幸福となるということなのです。
問題も苦悩も、それが人生の目的に関係しているとすれば、それは幸福の部品となるのです。
必要な部品が揃(そろ)わなければ、幸福は完成しません。
それが問題であり、苦悩であろうとも、幸福のためには必要である可能性もあるのです。
必要な部品を理解することなく、それを蔑(ないがし)ろにするのであれば、幸福は完成しないということを覚えておきましょう。
大切なのは、現状を見極めることです。
人生の目的は何であるのか?という問いを自らに問い続ける必要があるのです。
そうすれば、目の前の問題や苦悩がどのような役割を担(にな)っているのか?ということにも理解が深まるのです。
残念ながら、この世界に無駄は存在しません。
あなたが問題や苦悩として決め付けているものは、あなたの幸福のための大切な部品であるということなのです。
多くの人は、大切な部品を蔑ろにしています。
それは、使い方が分からないからです。
使い方が分からないために、それを蔑ろにせざるを得ないのです。
問題や苦悩の使い方が分からないのは、現状を見極めることができていないためです。
現状を見極めることができれば、問題や苦悩として考えている部品が、幸福のためにどうしても必要な部品であるということに気が付くことができるのです。
そこまでの考えには至らないにしても、何かの意味があるということくらいには気が付くことができるのです。
あなたは現状を見極めなければなりません。
現状を見誤っている者が多いのです。
多くの人が、現状を見誤っています。
それは、人生の目的は何であるのか?という問いを知らないからです。
多くの人は、人生の目的を考えません。
目の前の”詰まらないこと(本当の目的ではないこと)”に気を取られ、大切なことに気が付かないのです。
そのため、多くの人が現状を見誤っているのが実情なのです。
多くの人は、自分が誰なのか?を知りません。
多くの人は、自分が何をするべきなのか?を知りません。
多くの人は、自分がどう死すべきなのか?を知らないのです。
多くの人は、人生の目的のために生きてはいません。
多くの人は、目の前の欲望や問題のために生きているだけなのです。
視野が狭いのです。
そのために、現状を見誤るということなのです。
大切なのは、視野を広げることです。
先程の、人生の目的は何であるのか?という問いにまで視野を広げましょう。
現状を見極めることができれば、どのような行為も最善に至るのです。
しかしながら、現状を見誤っていれば、どのような行為も不良に至るのです。
最善を導く者は豊かさを得ることができますが、不良を導く者は乏しさを得るのです。
あなたは、自分の立場を弁(わきま)えていましょう。
傲慢(ごうまん)や自己憐憫(じこれんびん)に陥らないように注意しましょう。
現状を見極めることができれば、あなたは自信と疑心の節度を保つことができるでしょう。
この世界が陰陽の仕組みで成り立っているように、人も陰陽によって成り立っています。
幸福の部品として、問題や苦悩が必要であるように、破滅的な感情もあなたには必要であるのです。
多くの人は、現状を見誤っているために、破滅的な感情を否定します。
そして、建設的な感情を追い求めるのです。
大切なのは、すべてを大切に扱うことです。
どのようなものにも思いやりの心を向けるのです。
そうすれば、それが人生の目的は何であるのか?という問いにも繋がるでしょう。
現状を見誤ってはなりません。
しかしながら、あなたは既に現状を見誤っているということを理解しましょう。
無意識的に生きてはなりません。
現状に意味を探しましょう。
そして、視野を広げることによって、人生に目的を探しましょう。
それが結果として、あなたに幸福を導くでしょう。
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