これは、あなたの人生です。
そして、これは他者の人生ではありません。
あなたは、あなたの人生を生きています。
そして、他者はあなたとは別の自分の人生を生きているのです。
人生はそれぞれのものであり、別々のものであることを理解しなければなりません。
あなたは、他者の人生を生きることは出来ません。
あなたは、あなたの人生を外れることは出来ないのです。
同じように、他者があなたの代わりにあなたの人生を生きることは出来ません。
他者も自分の人生を外れることは出来ないのです。
人生とは、それぞれの役割です。
人は、それぞれの役割を以(もっ)て生まれます。
自分の役割を果たすことが人生なのです。
自分の役割を果たすことなく、人生を生きることは出来ません。
自分の役割を無視して生きることは、人生ではないということを理解しなければならないでしょう。
多くの人は、迷いの中に生きています。
多くの人は、様々な問題と苦悩を抱えて生きているのです。
多くの人は、人生の見当が付かないでいます。
自分が何のために生まれ、何のために生き、何のために死ぬか分からないのです。
人生の目的が分からなければ、迷いの中を生きなければならないのです。
人生における最大の苦しみは、迷いの生存です。
迷いの中に生きることは誰にとっても耐え難い苦しみなのです。
残念ながら、多くの人は迷いの中に生きています。
自分が何かも分からず、何のために生まれ、何のために生きて、何のために死ぬか分からないのです。
そのような状態は、人生を空しくさせてしまいます。
多くの人が、人生を空しく生きているのです。
目的も分からず、暗中(あんちゅう)に迷っているのです。
大切なのは、人生を果たすことです。
あなたは人生を完成させなければなりません。
そのために、自分の役割を果たしましょう。
自分の役割を果たすためには、先ずは自分の役割が他者の役割とは異なるということを理解しなければなりません。
残念ながら、多くの人は自分の役割と他者の役割を混同して考えています。
多くの人が、自分ではない他者の人生に憧れを抱き、それを手に入れたいと考えているのです。
それは、遠くの景色が美しく見えるのと同じことなのです。
花畑を遠くから眺める分には美しさ以外に得られる情報はありません。
しかしながら、遠くからは美しいだけの花畑も、近付いてみれば、美しさだけではないことが分かります。
花畑には、当然、土や泥が存在しています。
あなたを襲う虫や棘(とげ)も存在するのです。
実際の花畑は、遠くから眺める程美しいものではないということを覚えておかなければならないのです。
他者の人生を羨(うらや)むことは、賢(かしこ)い方法ではありません。
なぜなら、花畑と同じように、遠くから眺めて憧れているだけに過ぎないからです。
どのような人生にも困難が存在しています。
どのような人生にも、苦労が存在するのです。
遠くから眺める分には美しく見えるものです。
しかしながら、実際にはそうではありません。
どのような人生にも苦しみは存在します。
苦しみの存在しない人生などないのです。
人は、それぞれの必要に応じて苦しまなければなりません。
人は、それぞれの必要に応じて様々な経験をしなければならないのです。
どの人生を生きても同じことです。
特別な人生など存在しません。
苦労のない人生など、どこを探しても存在しないのです。
あなたはそのことを理解しなければなりません。
必要はそれぞれに異なります。
そのため、他者を羨む必要はありません。
人生は、それぞれの必要に応じて展開しているだけなのです。
(都合が)良い時もあれば、(都合が)悪い時もあるのです。
しかしながら、それは、あなたの主観的な認識に過ぎません。
実際のところは、すべての人生には、それぞれに対する最善が実現されているということを理解しなければならないのです。
目の前の損得を気にして生きるものではありません。
そのような態度は、人生を益々乏しくしてしまうのです。
あなたは、自分がどのような現状に追いやられようとも、腐らずに自分の役割を果たそうと努めなければなりません。
人生が思い通りに展開することはありません。
人生が思い通りになると思い上がってはなりません。
決して、人生が思い通りに展開することはないのです。
残念ながら、大抵の場合、人生には問題が生じ、苦しいものなのです。
気楽に生きている人など存在しません。
一時的には気楽に生きているように見えても、別の時に苦労するものなのです。
他者の人生を羨むことには、何の意味もありません。
どの人生を生きても同じことです。
例え、あなたが他者の人生を生きることが出来たとしても、同じように悩み、苦しむのです。
あなたは安心して自分の人生を生きましょう。
現実を否定しても、それ以上の状況が導かれることはありません。
人生には常に最善が導かれているのです。
目の前の現実が、今のあなたにとっての最善なのです。
難しく考える必要はありません。
どのような現実にも腐らずに努めるだけです。
役に立たないと思えることも、後に役に立ちます。
役に立たないと考え、手を抜いていたら、後にそれを使わなければならないのはあなたなのです。
この世界には、因果の仕組みが存在しています。
あなたは、自分の作った船で海を渡らなければならないのです。
そのことを覚えておきましょう。
迷いの中にあっても、腐らずに努めなければなりません。
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