すべての人は、人生に豊かさを求めています。
すべての人が、人生に豊かさを求めているのです。
しかしながら、多くの人は豊かさに辿り着くことが出来ません。
なぜなら、豊かさが何か分かっていないからです。
多くの人は、豊かさを誤解しています。
愛する人がいて、健康であり、生きるのに必要な財産を所有し、戯(たわむ)れに生きたとしても、それは豊かさではありません。
それは、幸福というものなのです。
すべての人は、幸福を求めています。
なぜなら、幸福が豊かさだと思い込んでいるからです。
残念ながら、幸福は豊かさではありません。
なぜなら、幸福という状態は、自分にとって都合の良い状態のことだからです。
幸福という状態は、偏見であり、誤解に過ぎません。
幸福は、思考の偏りに過ぎず、それを豊かさだとは呼べないのです。
幸福の対局には、不幸という状態が存在しています。
そのため、幸福を追求するということは、不幸からは離れるということなのです。
何事も、バランスを欠けば倒れてしまいます。
あなたが幸福に近付くことは、不幸を遠ざけることです。
それでは、倒れてしまうのです。
豊かさとは、バランスの保たれた状態のことです。
幸福であっても、不幸であっても豊かさではありません。
今、ここに、幸福と不幸が同時に存在する状態こそが豊かさであるのです。
そのため、不幸が乏しさということでもないのです。
幸福も、偏れば乏しさであるということを理解しなければならないのです。
大切なのは、バランスを保つことです。
人は、幸福に偏っても、不幸に偏ってもなりません。
幸福と不幸は、同じように存在しなければならないのです。
実は、すべての状況には、幸福と不幸が同じように存在しています。
それを、人は偏見によって認識しているに過ぎないのです。
ある人は、幸福を認識します。
そして、ある人は、不幸を認識するのです。
すべての人が、同じものを見ています。
しかしながら、別のものを取るのです。
すべての人が同じ樹木から果実を取ります。
すべての人が、同じ果実を口にするのです。
しかしながら、味わい方が異なるのです。
ただ、それだけのことなのです。
多くの人は、”味音痴”なのです。
多くの人の認識には異常があるのです。
多くの人は、正しく見ることが出来ません。
多くの人は、正しく認識することが出来ないのです。
あなたの目の前には、幸福と不幸が同じように存在しています。
あなたには、幸福だけを抜き取ることは出来ません。
もちろん、不幸だけを抜き取ることも出来ないのです。
幸福だけを抜き取った者には、残りの不幸が与えられます。
不幸だけを抜き取った者には、残りの幸福が与えられるのです。
一方だけを抜き取ることは出来ません。
それは、バランスが崩れてしまうからです。
大切なのは、幸福と不幸を同じように受け取ることです。
自分の都合で人生を考えてはなりません。
人生には、自分の都合に関係なく、最善が導かれているのです。
付け上がってはなりません。
あなたは、学ぶために生まれたのです。
それは、あなたが未熟であるからです。
人生の目的を考えましょう。
あなたは豊かさを得るために生まれたのです。
決して、幸福を得るために生まれたのではありません。
光と影は、同時に存在することによって、輪郭(りんかく)という美しさを生むのです。
光だけでも、影だけでも、美しくはないということを覚えておきましょう。
豊かさとは、輪郭を愛(め)でることです。
人生の輪郭(りんかく)を愛でることは、最大の豊かさなのです。
あなたは、美しい人生を生きましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿