執着心に捉われてはなりません。
何かに執着する気持ちはあなたの視野を確実に狭めてしまいます。
刻々と変化する世界において一つのものに執着するのであれば、それ以外の変化に対応することはできません。
世界の変化に対応することができなければ、あなたは変化の流れに取り残されてしまいます。
変化の流れに取り残されれば、それは可能性の消滅を意味します。
変化に対応するほどに可能性は多く広がるのです。
あなたは世界の変化に対応しなければなりません。
世界の変化に対応するためには、何ものにも捉われることはできません。
一所に止まる水はその動きを失い、やがては腐ってしまうでしょう。
何かに執着してしまうと、あなたはその足を止めなければならなくなります。
変化に取り残されないためには変化し続けなければならないのです。
腐らないためには先へと進まなければならないのです。
立ち止まっていると変化の流れに置いていかれます。
何かに執着することで、あなたは変化の足取りを止めざるを得ないのです。
しかしながら、心というものは大なり小なり何かに執着せざるを得ません。
大切なものを捉える能力のある心は、その大切だと思うものに対して見切りを付けることが難しいのです。
それが自らにとって大切だと思えるほどに、執着心は強くなります。
しかしながら、あなたは大切なものをより多く見付けなければなりません。
しかしながら、それらに執着してはならないのです。
一見すると、矛盾しているように思うかもしれませんが、これは矛盾ではありません。
より多くの大切なものを見付けなければなりません。
しかしながら、それが状況的にあなたの手元を離れなければならないこともあります。
その時に、それに執着するのではなく、潔(いさぎよ)く手放さなければならないということです。
大切なものを手放すことによって、あなたはそれまで気が付かぬ間に縛られていた小さな視野からの解放を許されます。
大切なもの、守るべきものを得るほどに視野が狭くなってしまうのが人間であり、心というものなのです。
大切なものは気付かぬ内にあなたに執着心を植え付けます。
それは仕方の無いことです。
心がそのような構造だからです。
しかしながら、それに捉われてしまうのもまた問題なのです。
変化こそが豊かさの象徴です。
変化に取り残された場所には豊かさは存在することができません。
あなたはどのような状況においても、変化の足取りを止めてはならないのです。
それがどのように大切に思えるものであっても、それを手放さなければならない状況においては執着してはなりません。
手元を離れるものに執着したところで、それがあなたに導く可能性というものは何一つとして存在しないのです。
手元を離れ行くものを手放すことでのみ、あなたは可能性を得ることができるのです。
何事にも執着してはなりません。
何ものにも捉われてはなりません。
何事にも捉われないという自由を得ましょう。
変化に付き添うことこそが自由です。
変化の流れに従って自由に流れていきましょう。
その先には必要な学びと豊かさに対する可能性があなたを待っていることでしょう。
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