遠くの景色

それはあなたにもたらされたチャンスです。
あなたの目の前に存在するすべての状況は、あなたが成長するための最高の機会であると捕えなければならないでしょう。
人生というものは自身の成長のために存在しています。
そこで起きるどのような状況も、あなたにとっては成長の懸け橋に成り得るものなのです。
あなたが人生を豊かに生きるためには自身の成長が欠かせません。
自分というものが次の行動を選択し、状況や環境を築いていくのです。
自分自身の成長に伴った状況や環境が築かれていくのです。
人生をより豊かなものにするためには、人生の基本となる自身の成長が欠かせないのです。
あなたは、目の前に存在している成長の糧（チャンス）を掴み、それによって成長を実現させなければならないでしょう。
人生におけるすべての状況があなたの成長を支えています。
どのような時間の中にも成長を促す要素は存在しています。
それがどのような状況であれ、どのような時間であれ、成長の糧になることには変わりないのです。
あなたがどのように感じる状況や時間であっても、そこには自身の成長のための何らかの手掛かりが存在しているのです。
それはとても小さく、決して目立ちはしないでしょう。
あまりにも素朴で気が付かないかもしれません。
しかしながら、成長の糧はそこに確実に存在しているのです。
あなたはそれに気が付かなければなりません。
目の前の状況の中に存在している成長の糧に気が付くことができたなら、あなたにとってその状況や時間が有意義で掛替えのない貴重なものとして、その人生に深く刻まれることは否定しようがない事実でしょう。
それが苦しい状況や時間であったにしても、それはただの無駄であるということはないのです。
その状況や時間にも必ず意味が存在しているのです。
人生は無駄に思える時間もあるかもしれません。
しかしながら、あなたがそこにいるのならば、そこにはあなたにとっての大切な意味が存在しているのです。
あなたは目の前のチャンスを掴まなければならないでしょう。
現状に何らかの不満があるのならば、その不満を払拭しなければなりません。
そのためにはチャンスを掴まなければならないのです。
目の前の状況や時間が自分自身にとって無意味なものとして片付けてしまうと、そのチャンスを掴むことはできません。
それを見付け出すことさえできはしないのです。
チャンスというものは大手を振って現れる訳ではありません。
地味なチャンスの積み重ねが大きなチャンスを導くのです。
目の前に存在している地味なチャンスに気が付くことができなければ、大きなチャンスなど掴むことはできないのです。
大切なことはすべて自分の足元に転がっています。
遠くの景色は美しく見え、自身の足元は泥濘（ぬかる）んでいるかもしれません。
しかしながら、泥にまみれた足元にこそ、チャンスは転がっているのです。
遠くの美しい理想ばかりを追い求め、足元の地味なチャンスを疎かにしてはなりません。
あなたは足元の泥濘に種を蒔かなければなりません。
遠くの美しい景色も、辿り着けば泥濘んだ足場なのです。
美しい遠くの山の景色も泥に塗れて努力をしているのです。
泥（土）に根を生やした樹木が枝葉を伸ばすからこそ、それは美しいのです。
あなたは泥に塗れているかもしれません。
しかしながら、そこでチャンスを掴む努力をしなければ、美しい景色を築くことはできないのです。
それはあなたにもたらされたチャンスです。
逃す手はありません。
どのような状況や時間の中にも存在している成長の糧を探しましょう。
足元の泥濘に種を蒔きましょう。