理論によって物事を組み立ててはなりません。
理論とは発見された範囲の知識です。
そしてそれは、基本的なものであるということを理解しなければなりません。
理論によって辿り着けるのは、基本的な場所だけです。
それ以上先へと進もうと思えば、理論に縛られない方法を見付け出さなければなりません。
理論とは発見された知識であり、言わば常識です。
常識を追って辿り着くことができる場所は、もう既に多くの人が辿り着いている場所だけなのです。
そのような場所に豊かさは既に残ってはいません。
豊かさとは人が到達していない場所にこそ存在しているのです。
理論だけに頼り、道を進もうとするなら真っ直ぐに、何の危険も無く進むことはできるでしょうが、その道のりは平坦(平凡)であり、辿り着ける場所も限られるのです。
常識を追っても多数に埋もれるだけなのです。
それでは必要な豊かさを得ることはできないでしょう。
常識に従い、理論によって進むことも大切ではありますが、それにも限界があります。
それより先へと進むためには、理論に縛られず、常識に捕われない柔軟性と発想力が必要なのです。
知識を主体として物事を選択することを「頭で考える」と言います。
人は頭で考えます。
頭を使って考えなければなりません。
理論や常識などの知識が基本を築くように、「頭で考える」ということは物事の基本的な部分を築くのです。
しかしながら、それだけでは限界があります。
「頭で考える」ことに加えて、「心で感じる」ことを実践しなければならないのです。
それは、人の本質が心(意識)であり、世界を構成している状況や環境や物体の本質も意識であるからです。
形あるものはそのどれもがその本質に意識を所有しています。
有機物も無機物もそれに違いはありません。
意思とは別の意識が備わっているのです。
世界を動かしているのは意識です。
あなたの心がその人生を築いているのは明白な事実でしょう。
あなたは心を否定することはできません。
それは確実にあなたに影響力を持っているからです。
世界には様々な意識が溢れ、それらが繋がったり離れたりしながら状況を築きます。
理論に従い、常識に捕われるだけであるのならば、自らの中や世界に溢れている意識を捕らえることはできません。
常に変化する世界の中で、今までの理論や常識や知識がどれほど役に立つでしょう?
それらがあなたの役に立つことはありません。
あなたは自らの力によって道を切り開き、豊かさの存在する場所を突止めなければなりません。
周りと同じことをしていれば安心かもしれません。
しかしながら、それでは豊かさを奪い合うだけです。
常識を打ち破った者だけが豊かさに辿り着くことができるのです。
物事を頭だけで考えてはなりません。
理論だけに止まるのではなく、新たな方法や法則を探求しましょう。
あなたがその心で感じる感覚を疎かにしてはなりません。
感じることを軽視してはなりません。
感覚というものを侮(あなど)ってはなりません。
心を働かせることを実践しましょう。
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